swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

私たちはなぜヘラジカスローテレビにひきつけられるのか

今朝取り上げるニュースとしては、「連続握手時間新記録!25時間!」もいいなと思ったのだけれど、いや、それよりも皆さまにお伝えしないといけないことが。 昨日から、今年のSVTの「ヘラジカスローテレビ」が始まっている。(下記のリンクから全世界で視聴…

北欧通信 105 アースデイ / ストックホルムの自転車事情

昨日、4月22日はアースデイだった。それに合わせて参加したエルのアースデイ企画の紹介と、今週はストックホルムへも行ったので、そこで見た最新自転車状況のレポートも合わせてどうぞ。 swelog.theletter.jp ***** 「北欧通信」はスウェーデンの気になるニ…

気候政策をリードするEU。遅れるスウェーデンにロックストロームが警告

昨日は私のヒーローが朝のテレビニュースに出ていた。 タイム誌の2023年の「世界で最も影響力のある100人」のうちの一人としても選ばれた、環境科学研究者のヨハン・ロックストロームは、スウェーデンはとても危険な状態にあると警告する。 time.com 彼は、E…

ヨーロッパで気温が50度を超える日もそんなに遠くない

EUの環境モニタリングプログラム「コペルニクス」がまとめたところによると、2022年の夏は数多くの気象記録が更新され、1979年にコペルニクスの測定が始まって以来2番めに暑い夏を記録した。ヨーロッパの気温は世界平均の2倍の速さで上昇し続けており、工…

歴史的なEUの気候変動対策関連案が可決されたのだけれども

4月18日(火)に欧州議会で、気候変動対策関連法案が可決された。これが何を意味するのか、SVTの気候変動問題解説員が説明していたので紹介したい。 jp.reuters.com 今回、欧州議会が承認したのは、2030年までに二酸化炭素排出量を2005年比で62%削減すると…

国会で続く抗議の叫び声

国会の聴衆席から抗議の声がこだまするとの記事タイトルに、どの議論の時に誰が何を叫んだのか、と内容を確認したら、はい、あれですね、みなさん覚えているだろうか、2月末のミュージックコンテストのテレビ生中継の際に「湿地帯を回復せよ!」との横断幕…

世界14ヶ国から2万6000人が参加する「オーロラ23」軍事演習始まる

スウェーデンに引っ越してきて割とすぐの時期に、ルンドの広場に戦車が停まっていてその周りに軍服を来た人たちがいてびっくりしたことがある。それがどういう機会だったのか覚えてないのだけど、ある種の軍事演習だったのかもしれない。 昨日からスウェーデ…

ストックホルム通勤電車で野放し系ストライキ

ストライキはほとんどないと書いたばかりのスウェーデンで、電車のストライキが起こっている。ストックホルム中心部と郊外への通勤電車(SL)の運行を担うMTR社の運転者たちが、月曜日の朝から3日間のストライキを計画し、実際に今朝早くからいくつかの電車…

北欧通信 104 綱を引く

今週はエッセイ風というか、今、感じていることを書きました。前に向かって行進しているんだと思っていたら、実は綱引きだった、という話です。体力つけなくちゃ swelog.theletter.jp ***** 「北欧通信」はスウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるswelog…

後々まで続く仕事上のストレスの影響。そして自己裁量権

ネガティブなストレスは健康上よくないことは広く理解されているが、この度ヨンショーピング大学でまとめられた職業環境医学に関する研究結果では、働いている間に受けたストレスの悪影響は、人生のずっと後まで残ることがわかった。この研究は40年以上に渡…

消防士が大量辞職もありうる、とデモを行う理由

スウェーデンにはストライキはほとんどないことを記事にしたけれど、労働条件に関するデモは時々見かける。少し前には助産師の労働条件に関する大規模抗議デモがあったし、先週くらいからデモを行っているのは消防士たちだ。これは現在の勤務シフト体系が、E…

なんのためにレジ袋税を廃止するのだろう

税制が変わるのは修繕費についてだけではなかった。現行のレジ袋への課税はこの年末から廃止されるかもしれない。電気自動車への補助金の停止もそうだし、どうしてこれまで進めてきたポジティブな政策をいちいち変更しなければいけないのか。 swelog.thelett…

中国系企業の安全保障上のリスクについて再び。

しばらくこの手のニュースを見かけなかったのだけれど、4連休明けの昨日の朝のトップニュースがこれだったので、書いておくことにしよう。スウェーデンには中国が所有する企業が1500社ほどあり、それはスウェーデンの安全保障上の脅威である、というのがその…

食品価格の高騰で高まる家庭栽培への関心

この1年で食品価格が20%も値上がりしたスウェーデンで、家庭で身近な野菜を栽培することへの関心が高まっている。サステイナブルな小規模農業での栽培方法を教える職業訓練校の講師、ロイさんの元にはアドバイスを求める声が絶えない。 ロイさんはベランダ…

© Hiromi Blomberg 2023