swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

やめたい医師たち

スウェーデンの医師たちのための労働組合(Läkarförbundet)が、1万6000人近くの現職の医師会員から回答を得た労働環境調査によると、5人に1人は医師という職業を離れたいと考えていることが明らかになった。要因は厳しい職場環境で、多くの医師は強いスト…

誰を優遇? スウェーデンの映画ロケ誘致補助金の中身

有名なところではニュージーランドやオーストラリア、日本でも東京都による海外公開作品のロケハン及びロケ撮影を行う事業者への助成金制度がなどが始まっている。 スウェーデンを舞台にしたスウェーデン映画なのに、ロケ費用がかさむためスウェーデンで撮影…

電気料金と薪不足

一瞬、このニュース冗談? フェイク?と思ったのが、この薪の話。冬がやってくるのはこれからだというのに、今年はもう薪が売り切れてしまったのだという。理由として考えられているのは、高騰する電気料金への対抗策として暖炉で薪を燃やす需要が高まってい…

政党世論調査の頻度と精度

9月11日の統一選挙の投票日まで3週間を切り、明日からは期日前投票も始まるこのタイミングで、うちにも昨日、投票用紙が届いた。公共放送のSVTはこれから投票日まで、各政党への投票意向を毎日調査して更新、発表していく予定だ。 SVTとNovusが共同で行うこ…

コロナの後もリモートワーク

スウェーデンの雇用安心推進機構(Trygghetsrådet)がこのほど発表した調査結果によると、民間企業で働く人の約半数が、パンデミック後も、より柔軟にリモートで働ける環境を得ていることがわかった。 雇用安心推進機構は、スウェーデンの民間企業と労働組合…

政治的解決法をコピペしあう北欧諸国 swelog weekend 72

成功事例? それとも反面教師? いずれにせよ、同じような問題を抱え、文化的な類似点も多い近隣諸国から、政治的解決策のインスピレーションを得てきた北欧の各国。北欧各国がこれまで、隣国の決断にどのような影響を受けてきたかを政治学者が解説していた…

この殺し合いはどこまでエスカレートするのだろう?

少し前にコペンハーゲンの大型ショッピングセンターで銃撃事件があって嫌な感じだなぁ、と思っていたところに、昨日はマルメのエンポリアというこのあたりの人なら誰でも知っているショッピングセンターで、また発砲事件があった。この事件により男性1人が死…

移民送還列車

選挙の広告キャンペーンの一環でストックホルムの地下鉄では、極右政党のスウェーデン民主党のロゴとマークで全面が覆われた車両が走っている。 政党がこのような形で広告することは地下鉄を運営するSL(ストックホルム広域交通局)の規定に違反するものでは…

凶悪化する発砲事件と、その犠牲者の命を救う医師たち

今年これまでにスウェーデンで銃撃により殺された人は43人(8月15日現在)。警察が2016年に発砲、射殺事件に関して特別な統計を取り始めてから最も多い銃撃による死者数となっている。昨年は通年での死者数が45人だった。 一方、発砲事件数は現時点までに251…

届かないニュース、隠蔽される事実

スウェーデン・ラジオ(SR)のインターネットサイトがロシアでブロックされた状態が続いている。SRのサイトがロシアでブロックされるのは今回が始めてではなく、これまで折につけて起こっていた。SRはニュースをロシア語のテキストやポッドキャストで配信し…

ニュースサイトが選挙を目前に無料開放。そして合理的選択と感情について

9月11日の統一選挙の日まで4週間を切ったこのタイミングで、大手新聞のダーゲンス・ニュヘテルがすべての記事の新規読者に無料開放を始めた。ニュースサイトを無料で読むには登録する必要があるが、支払いに関するクレジットカード情報などを入力する必要は…

気候温暖化で夏の北欧への観光客増加?

EUの気候サービス、コペルニクスによると、今年の7月は観測が開始されて以来3番めに暑い7月で、ヨーロッパ各地でも高温の記録が更新された。気候温暖化の影響でこのように暑くなってくると、南の方から北欧へ避暑客が押し寄せるのではないか? との取材をS…

これからの労働市場とその給与額 swelog weekend 71

今週は労働市場の概況とその職種別給与についてです。 スウェーデンでは国家統計庁も各業種別労働組合も、かなり細かい給与統計をとっているので、自分と同様の仕事をしている人がどれくらい稼いでいるかがわかって、これを会社側との給与交渉などに使うこと…

コロナの入院患者が増えている理由と、5度、4度目のワクチン接種

この夏のスウェーデンでは、まるでコロナなどなかったような感じでみんな海や大型コンサートなどを楽しんだと思うのだけれど、ここ1、2週間はコロナに感染したとか、感染したようだとか、ちょっと熱っぽいだとか、そんな話をよく周りで聞くようになった。 …

© Hiromi Blomberg 2023