swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

叫びとささやき

月曜日の国会での首相選出投票は予想されていた結果に終わり、その意味では今日の火曜日に閣僚が発表されるまで、穏健党のウルフ・クリステルソンが首相として選ばれたことは順当なニュースで驚きもないが、昨日はアレっと思った小さなニュースがいくつかあ…

塩だらけのランチ

これまでに何度かレストランで塩辛すぎるスープを出されたことがあるのだが、これが違うお店の異なる機会に繰り返して起こることから考えると、きっとスウェーデン全体で塩分量に関するなんらかの傾向があるのだろうと思っていた。 スウェーデン食品庁がこの…

スウェーデン歴代1位の映画はこれ! 映画ランキングと世相 swelog weekend 80

今週のニュースレターはこちら。 本年スウェーデンの映画人、映画評論家が選んだスウェーデン歴代映画の第1位は、10年前のランキングと同じく、今回もこの作品! この映画のスウェーデン映画史、そして世界の映画史の中での地位は不動だが、この映画はイン…

リベラル(党)が死んでいく

そして、スウェーデンの移民政策は大転換し、原子力発電所新規建設と再稼働はエネルギー政策の中心に添えられ、「スウェーデンの文化」をもっと行き渡らせるような文化政策がとられる。昨日、右派陣営が発表した今後の政権運営に関する合意の大枠は、ざっと…

毎年500万回の停電

「スウェーデンの家庭では年に500万回の停電が発生している」という一文で始まるこの記事は、停電の多さを伝えるための記事ではないようで、突発的停電と計画的停電の違いを伝え、いずれにせよ、一般家庭でも2,3時間程度の停電には対応できるように準備し…

貧しいスウェーデンに備えよ

今年のベストセラー本『金儲け スウェーデン(Girig-Sverig)』のアンドレアス・セルヴェンカがアフトンボラーデットに書いている経済コラムが面白い。今日紹介するのは、福祉国家として名を馳せたスウェーデンで貧困層が増えているというもの。 swelog.thele…

子どもと睡眠薬

スウェーデン社会庁の統計によると、睡眠薬や鎮静剤の処方を受ける子どもはこの10年間で5倍に増えた。睡眠薬の処方を受ける子どもの数は2011年には1万6000人だったが、2021年には8万4000人となった。 背景にあるのは、睡眠ホルモンであるメラトニンが処方で…

出版業界は不況を恐れない。非常時には本。

スウェーデンでは来年辺りから景気が後退すると考えられているが、書籍は不況の中でも売れ続けるだろうと、スウェーデン出版社連合組合の代表が話している。これまでの歴史を振り返ってみても、書籍は経済や社会の不確実性からの影響を受けることが少なかっ…

アニー・エルノーは「アクティビストに」

「今後は社会の不公平について書くだけではなく、論客として世の中を変えたい。声を上げていきたい」と、昨夜テレビの文学番組で語っていたのは今年のノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー。 私は彼女の本は読んだことないが、これまでどんな作品を書い…

女性の権利拡大と若い男性 swelog weekend 79

今週のニュースレター記事はこちらです。 社会で女性の権利が拡大していくことを最も受け入れがたいと考えているのは、年配の男性ではなく、意外にも若い男性たちだった。ヨーロッパでのジェンダー平等と性差別に関する大規模調査をヨーテボリ大学の研究者た…

この冬の暗いクリスマスイリュミネーション

水曜日の夕方市民公園でトレーニングしていたら暗くなった際に、照明が間引きされて点灯されたことに気がついた。これってもしかして、この冬の電気代の節約ってやつの一貫なのか? ダーゲンス・ニュヘテルの記事によると、この冬、ストックホルムではクリス…

それでもそこまでやる表現の自由・今回はトルコの件で

NATO加盟の件で。トルコはフィンランドはOKだけどスウェーデンはダメだ、といったそうで、これ、私と同じように先週の金曜日のスウェーデン公共放送のニュース風刺お笑い番組を観ていた人はやっぱりな! と思ったはずだ。 その一週間に起きた出来事を鋭い(…

移民に関するデンマークからの助言

デンマークの二人のジャーナリストが書いた「スウェーデンよ、デンマーク流にようこそ」と題した長い寄稿記事がダーゲンス・ニュヘテルに記載されていた。今回の選挙で極右政党が大躍進したことを背景に、20年以上歴史のあるデンマーク流の移民政策から、ス…

怒るイランの少女たち。髪を切るEU議員

死者も逮捕者も増えているが、マサ・アミニさんの死をきっかけに始まった今回のイランの現政権への抗議運動の勢いが弱まる様子はない。 昨日はSVTが、数千人の10代の少女たちが全国各地で抗議する様子がSNSで広まっていることを伝えていた。BBCが検証した動…

© Hiromi Blomberg 2023