swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

睡眠アプリで眠れなくなる?

公衆衛生庁の最近の調査では39%の人がよい睡眠を取ることが難しいと答えているスウェーデン。不眠症と診断されている人の割合は全体の約10%のレベルで長らく大きな変化はないが、ちょっとした「寝付けない」「夜中に目が覚める」ことを気にする人が増えて…

コロナの時代のヘラジカスローテレビと、スウェーデン人と「恥」の文化

一昨日は、スウェーデンで世界のどこよりも大きく上昇を続ける気温の変化を取り上げたが、今日から始まったイースターの4連休も暖かい日が続きそうだ。 私もコロナ関連のニュースを追うのに忙しくすっかり忘れていたが、スウェーデンの最北の地ではヘラジカ…

農業は8000人のコロナ失業者を待っている

毎日、家の近所の同じような道を同じような時間に散歩していると、草木がすごい勢いで成長しているのがよくわかる。 この時期、スウェーデン全国の農家では合わせて約8000人の季節労働者を必要とするが、いつもの年はウクライナ、ポーランド、バルト三国やハ…

気候危機はスウェーデンで大きく表れる

このブログを書き始めたのは2018年の8月で、どんどん暑くなっていく夏に気候危機を肌身に感じたことと、9月頭に予定されていた統一選挙で排他的な極右政党が票をぐんと伸ばしそうな状況に、これはちゃんとニュースを追っておかなければだめだと思ったことが…

第4世代原発と放射性廃棄物と1000年続く電力?

「第4世代と呼ばれる原子力発電では、放射性廃棄物が燃料として使用され、これが私たちのこの1000年で必要な量の電力を供給する」。こんなにわかには信じがたいような研究がヨーテボリのチャルマース工科大学でも目下進行中だ。 研究しているのは核科学と呼…

子どもが願う「ヨハン(長官)、学校を休校にしないで!」

スウェーデンの公衆衛生庁長官であるヨハン・カールソンのもとには、最近子どもたちからたくさんの手紙が届く。書いてあるのは「お願い、学校を閉鎖しないで!」。 スウェーデンは、新型コロナウイルス感染が拡大しているヨーロッパ諸国の中で、今も社会的ロ…

危機を支える医療従事者と、彼らの危険の責任の所在

今朝の新型コロナ関連ニュースのトップに「雇用主や政治家は訴えられる可能性がある」と大きく書かれていてちょっと驚いて、内容を読んだ。 記事中でインタビューに答えていたのは雇用環境関連法の専門家トミー・イーセスコッグで、今スウェーデンの医療従事…

新型コロナと労働・滞在許可

国境をまたぐ移動が制限され、スウェーデンにやってくる移民も、スウェーデンから国外追放される不法滞在者もいない現在、スウェーデンの移民庁は何をしているのか? この先この官庁が扱わなければいけない大きな問題となってきそうなのが、スウェーデンへの…

無症状の感染者からも感染するのか問題を、新聞で読む

昨日取り上げたニュース(国民の半数が感染する日)のように、既に驚くべきほどの多くの人が感染しているのなら、無症状・無自覚の感染者からも感染するのかどうかが気になる。 感染したり、させてしまったりしないために私たちは何をどう注意しなければいけな…

国民の半数が感染する日

以前からこうなることは予想されていたとはいえ、スウェーデンで直近の24時間で確認された感染者数が500人を越え、59人の方が亡くなり、感染確認者数の合計が5000人近くになったと聞くと心がざわつく。数字の変化がこれまでとは明らかに違ってきている。 「…

2020年4月の空気

ヨーロッパの航空交通量は70%減り、ストックホルムの交通量は30%少なくなった。 外出が禁止されていないスウェーデンでも、特にストックホルムでは多くの人が自宅からリモートで働き、電車やバスを間引き運転となり、またトラックなどによる物流も減ってい…

壮大な社会的マッチングとストレス・コントロール

3月の失業者の数は去年の同時期の12倍以上となる36800人を記録した。 新型コロナの感染拡大状況だけではなく、毎日、その他の領域でも驚くような数字が発表され続けている。政策の方もそれに負けず劣らずの素早い動きで、昨日は失業手当の給付条件が緩和され…

「ソーシャル・ディスタンスはいらない」

「ソーシャル・ディスタンスはいらない」と週末のテレビのコロナ特番で話していたのは、いつもわかりやすい言葉ではっきりと説明してくれて安心感のあるカロリンスカ研究所の上級医師のソー・アレマン。 なんでも変わった方針が好きなスウェーデンの究極の逆…

スウェーデンはアホちゃうか?

新型コロナウイルスへの対処が他国とはかなり異なるスウェーデンを、世界や近隣諸国のメディアがどう報道しているのかを、SVTがまとめていたので紹介します。 このブログはスウェーデンでは「ほんまかいな?」と耳を疑うことが時々起こるので、それを伝えた…

© Hiromi Blomberg 2023