「(コロナの時代の)今、より明確になってきたのがニュー・パブリック・マネジメント(NPM・New Public Management)やジャスト・イン・タイムといった利益追求型の組織体制は、医療や福祉の場では提供側にも享受側にも機能しないという点だ」。 先日の日曜…
ヨーロッパ各国が都市封鎖制限をゆっくり緩めはじめ、アメリカではロックダウン解除推進派と反対派の激しい意見の衝突が起こっているせいだろう、昨日はスウェーデンのコロナ対策をどう評価するかに関するニュースやSNSでの投稿を多くみかけた。 ツイッター…
これまで厳しい社会隔離規制をとってきたヨーロッパ各国でソロリソロリと社会の正常化の試みが始まっている。昨日の夜のニュース番組『Agenda』では、デンマークとノルウェーの公衆衛生庁の責任者とカメラをつなげて、これからの自国の課題やこれまでスウェ…
スウェーデンでは今朝(というか真夜中?)2時からの放送となった『One World: Together at home』。 レディー・ガガの呼びかけで、WHO(世界保健機関)とGlobal Citizenが世界中のコロナ最前線で働く医療従事者を称える目的で実施されたこのヴァーチャルコ…
スウェーデンのコロナ対策では「高リスクグループ」という考え方が早くから繰り返し強調されてきた。 コロナについてはわかっていないことも多いが、感染しても無症状や軽症状の人が多いように、感染すると症状が悪化して重篤な状態に陥りやすいリスクの高い…
スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、そしてフィンランド。コロナの危機の真っ最中の今、この北欧の4ヶ国では政府への信頼が高まっている。 他の三国とも(どころか世界のほとんどの国とは、といったほうがよさそうだが)異なる方針をとっているスウェー…
大学などの高等教育機関へのこの秋からの秋年度へ登録申込者数が、昨年比で13%増加した。スウェーデンでは年に2回高等教育機関への入学・受講申し込みができるが、今回はこれまで最高だった2014年の39万人と比べても約4%増となり、合計で41万人に迫る勢い…
22名もの大学教授や医師が名を連ねて「無能な公衆衛生庁に耳をかたむけることはやめて、一刻もはやく政治家は感染拡大阻止のため思い切った措置をとるべき」との署名投稿がスウェーデンを代表する新聞ダーゲンス・ニュヘテルに昨日掲載されたと聞けば、心配…
これまでもコロナの影響で失業した航空会社の客室業務員が福祉の現場で働きはじめたり、レストランで働いていた人がEコマースで職をえたりといった話を取り上げたが、今日の話題は移民庁の職員の話だ。 多くの国境が閉ざされている今、スウェーデンの移民庁…
これまでも何度も「医療がちゃんとまわるか?」「集中治療用のベットが足りるか?」がコロナ対策の鍵を握ると聞いていたが、昨日はこのあたりが目下どうなっているのかに関する少しだけ明るいニュースを聞くことができた。 現時点で、集中治療室で手当を受け…
今日は noteでこれまでのコロナ関連のブログ記事を振り返ってみようと思いたち、さっきまでその内容をまとめていました。まとめてみると、この激動の世界で自分がどう変化と落ち合いをつけてなんとかやっていこうとしているのかを振り返るよい機会になりまし…
公衆衛生庁の最近の調査では39%の人がよい睡眠を取ることが難しいと答えているスウェーデン。不眠症と診断されている人の割合は全体の約10%のレベルで長らく大きな変化はないが、ちょっとした「寝付けない」「夜中に目が覚める」ことを気にする人が増えて…
一昨日は、スウェーデンで世界のどこよりも大きく上昇を続ける気温の変化を取り上げたが、今日から始まったイースターの4連休も暖かい日が続きそうだ。 私もコロナ関連のニュースを追うのに忙しくすっかり忘れていたが、スウェーデンの最北の地ではヘラジカ…
毎日、家の近所の同じような道を同じような時間に散歩していると、草木がすごい勢いで成長しているのがよくわかる。 この時期、スウェーデン全国の農家では合わせて約8000人の季節労働者を必要とするが、いつもの年はウクライナ、ポーランド、バルト三国やハ…