swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

下水でわかるコロナ

下水は処理されるだけのものだと思っていたら、これを調べれば麻薬の浸透状況もわかるし、コロナの感染拡大状況もわかるらしい。ストックホルム郊外のブロッマ下水処理場からは高い数値の新型コロナウイルスが検出された。 (麻薬の話はこちらから 下水でわ…

失業した若い女性たちにむけた20億円の新予算

新型コロナウイルスの身体への脅威を最も受けるのが、感染すると重篤な状況に陥る可能性が高いとされる「高リスクグループ」の人たちであるならば、職を失うという意味で、今、経済的に一番大きな影響を受けているのは「若い女性たち」だ。 これは昨日、エヴ…

もうスウェーデンだけ特別じゃない

これまで強固なロックダウンを実施してきたイタリアやスペイン、そしてスウェーデンの隣国のノルウェーやデンマークも、今週以降、外出禁止令を緩和し、今後は最善の方法を模索しながら社会を徐々にオープンしていくことになる。 世界の中でもユニークだと注…

暴力と虐待に対抗するための新予算

スウェーデン政府がこれまで決定してきた、失業者や文化セクターまた企業に向けた給付や貸付、税金納付期限の延長などの主な対策は、政府のホームページ上の新型コロナウイルス向け対策一覧特設ページにわかりやすくまとめられている。 先週は金曜日のメーデ…

コロナで危機に直面するスウェーデンの森

毎年、スウェーデンのおいしいベリーを摘んでくれていたのも、美しい森を育ててくれていたのも東欧やウクライナ、またはタイといった国々からの季節労働者の人たちだ。 「緑の黄金」と呼ばれるスウェーデンの森は、今は外国からの季節労働者なしでは成り立た…

マスクをめぐる裁判

昨日、10日ぶりくらいで久しぶりにスーパーにいったら、初めてマスクをしている買い物客を見た。たった一人だけだったけど。 スウェーデンでは一般人のマスク使用率はこの程度だが、今、福祉の現場でのマスク使用をめぐる議論が迷走している。昨日は異例のス…

コロナの中の1トンの鶏糞

私の暮らすスウェーデン南部の街ルンドは、中世の面影が残る美しい大学都市だ。 この小さな街が世界の人々の記憶に残るなら、12世紀に建てられた威厳ある大聖堂や街中の瀟洒な石畳であったり、緑あふれるキャンパスのルンド大学の優れた学術研究だったり、世…

コロナ危機で気温は上昇

コロナ危機により世界中で様々な経済活動が減少すると、空気もきれいになって気候危機にもいい影響を与えるのかとなんとなく思っていたら、答えは逆だった。 大気汚染、空気中の微粒子などが減ると空気はより温まってしまい、直接的な結果として地球の気温は…

数字の後ろの物語

数字、数字、数字。 本来なら人がひとり死ぬということは、その人が築いてきた物語や絆や感情から私たちが切り離されてしまうという、とても大きな痛みとともにやってくる出来事だ。 自分が直接知っている人の死ではないとはいえ、毎日毎日こうした一人ひと…

決まらない対策。私はこの一日を前に送る

先日、新型コロナウイルスに感染すると症状が重篤化する可能性が高いとされる「高リスクグループ」という考え方について取り上げた。 コロナの「高リスクグループ」という考え方 - swelog 今日のスウェーデンのニュース 現時点では、自身がなんの病状もなく…

やわらかで自主的な全体主義が機能する国

どうしてスウェーデンに住む私たちだけ、こんなわが道をいく人たちになっちゃったんだっけ? と思って、久しぶりにマイケル・ブースの『限りなく完璧に近い人々』のスウェーデンの部分を読みかえしてみた。 「そうか、そうか、近代性志向と自主的な全体主義…

スウェーデン人の行動はどう変わったかと、今夜もやってくる変な夢

「スウェーデン人は普段通りの生活を続けているというのは、作られた神話にすぎません。(中略)多くの人は外出を自粛して、移動を減らしています。経済は縮小しているし、この先失業者の数は劇的に増加すると見られています。スウェーデンは完全封鎖こそ行…

コロナの時代のオンラインカジノとアダルト業界

世界中で多くの人が家に留まる生活を送っているので、オンラインゲーム業界が活況を表していることは想像に難くないが、スウェーデンではオンラインカジノとアダルトグッズも売上を伸ばしている。 オンラインカジノのあの手この手に、様々な規制を出すことで…

パンデミックに107歳ブロガーは何を思う

このブログでもいつもたくさんの人が読んでくれている107歳の現役ブロガー、ダグニー・カールソンの記事。 106歳ブロガー・ダグニーの今 - swelog 今日のスウェーデンのニュース 5月8日に108歳になるダグニーは、この不安な毎日をどう過ごしているのだろう?…

© Hiromi Blomberg 2023