swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

インスタグラム株価操作

インスタグラムのアカウントを使って株価を操作する不正が増えている。 その手口は小さな会社の株式を多く購入した後、自らのフォロワーに「この株式で絶対に儲かる」という情報を流し、多くの人が同じ株を買って株価がグンと上昇したところで自己保有の株式…

「母国語教育なんていらない」

わかりやすく言えば「早く言葉覚えて仕事見つけて税金納めてね」ということなのだろうが、スウェーデンに引っ越してきて、移民には国がスウェーデン語を無料で教えてくれると知った時はとても嬉しかった。 さらには、移民の家族など母国語がスウェーデン語と…

コロナ禍で増した公共放送への信頼

ヨーテボリ大学のSOM研究所が毎年行っている主要メディアへの信頼度調査。 今年はコロナ禍という特別な状況の中で人々のメディアへの態度はどう変革したかを調べるため、通常の調査に追加される形で4月から6月にかけても実施された。結果、性別や年齢、政治…

信頼を築いた、質問がなくなるまでやる定例記者会見

今年の3月以降、公衆衛生庁と関係省庁が合同で開催してきた新型コロナウイルス対策に関する定例記者会見が昨日で100回目を迎えた。当初は連日、現在は毎週火曜日と木曜日の14時に開催され、SVTで中継されてきたこの記者会見が持つ意味はとても大きい、とヨ…

工場を中国からスウェーデンに戻す

450店舗を持ち年商40億スウェーデン・クローナ(約480億円)を誇るスウェーデンの大手メガネチェーンSynsamは、工場を中国からスウェーデンに戻すことを決めた。 これまでアジア、それも主に中国で自社店舗で売るメガネを生産していたSynsamは、このほど2億5…

ちょっと疲れてきたけど、あと1年は続きそうなコロナ生活

昨夜のニュースに出演していた公衆衛生庁長官のヨハン・カールソンは、今のコロナで行動制限のある生活はあと1年ほどは続くだろうと話す。 人ともあまり会わない、旅行やイベントにもあまり出かけない、この代わり映えのしない生活も悪くはないが、こうして…

スウェーデンの固形石鹸

「北欧唯一の石鹸工場」と記事にある、ヘルシンボリのVictoria Soapが好調だ。コロナ禍できちんと手洗うことがみんなの生活に組み込まれたという要因もあるが、実はその少し前から気候問題に感心のある若い人たちの間で固形石鹸の人気が高まっていたからだ。…

お金で何ができるのか? グーグルを動かすスウェーデンの年金

以前にもその驚くほどの高利回りや、知らない間に400万人がマリファナに投資していたという話題で取り上げたことのあるスウェーデンの年金庁が提供しているプレミア年金のAP7。 (その仕組についてはこちら。結局、選ばなくてよかったプレミア年金 - swelog …

家族ごと隔離

死者数や集中治療室にいる患者の数は低い水準で抑えられているものの、新型コロナウイルス感染者の数は夏と比べて増加傾向にあるスウェーデン。昨日公衆衛生庁が発表したのは家族の中に感染者がいることがわかった場合は、同居の大人もその後7日間は自宅で…

非成長時代の地方自治体のインフラの終い方

北緯66度、もうあとほんのちょっとで北極圏な場所にあるスウェーデン最北に位置するヨックモック・コミューン。面積だけでいうとスウェーデンで2番めに大きいこのコミューンの人口は、この25年で39%も減った。最盛期には1万1千人ほどいた町の人口は、今は5…

ロジックのないコロナ規制緩和

いえ、これは日本の「Go Toキャンペーン」のことではなくて、昨日スウェーデンで発表されたスポーツやコンサートなど文化イベントでの人数制限緩和のこと。3月中旬以降これまで最大人数は50人とされていたのが、この10月15日からは、観客の間で安全な距離が…

Preemが露呈する旧来ビジネスの経済的非合理性

10日ほど前に「スウェーデン政府は、今後の世界の資本主義の流れを変えるかもしれない大きな選択を目前にしている」と書いた、燃料企業大手Preem(プリーム)の製油所の増築計画は、昨日、思わぬ形で決着がついた。 Preemが申請していた増築計画を撤回したの…

風力発電反対

「スウェーデンの東北」と私が勝手に呼んでいる北部ダーラナ地方の町、Malung-Sälenコミューンで昨日行われたのは、コミューンの持つ土地に計画されていた大規模な風力発電パークの賛否を問う住民投票。 250メートルの高さの風力発電機を40基建設する当初の…

福祉が犯罪組織の銀行口座と化す

助け合いの精神を踏みにじって、生活保護や障害者福祉向けの受給金を騙し取るケースは後をたたない。日本でも少し前に、モラルの低い障害福祉サービス事業者が増えその不正受給のケースが報道されていたようだが、スウェーデンで今問題になっているのは犯罪…

© Hiromi Blomberg 2023