swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

子どもの長期コロナ感染症

「長期コロナ感染症」や「子どもの新型コロナウイルス感染」についてはこれまでも耳にしてきたが、この度カロリンスカ研究所のヨナス・ルッドヴィグソン小児科医がまとめたのは「子どもの長期コロナ感染症」だ。 何ヶ月もの間、疲労感や喉の痛み、息切れなど…

PCR検査の現在・過去・未来

これまでに300万件のPCR検査が行われ、16万人の新型コロナウイルス感染が確認されたスウェーデン。先週は一週間で26万件のPCR検査が実施され、これまでの最高記録となった。 これは春には一日に200件の検査を処理していたダーラナのファールン広域病院にとっ…

心弾まないクリスマス

スウェーデンで他の地方に先駆けてこの秋一番最初に「同居の家族以外の人との接触をさける」などの行動規制要請がでていたウプサラ、スコーネで、その地方別の勧告が12月13日まで延長されることが昨日発表された。 公衆衛生庁は、それ以降はクリスマスとなり…

「8人」とは?

新型コロナウイルスの感染が急拡大するのに、春先と同じようにはならない人々の行動変容にしびれを切らしたスウェーデン政府が昨日発表したのは「8人を超える公共の集まりの禁止」だ。昨日の記者会見でロベーン首相が11月24日からの禁止の発令に向けて手続…

遺伝子と犬

スウェーデンの35000組の双子の遺伝子を分析した2019年の研究によると、犬を飼いたくなるかどうかは遺伝子が影響している可能性が高い。ウプサラ大学の分子疫学のトーヴェ・ファル教授はこの先ゲノム解析により、どの遺伝子で犬にひきつけられるかどうかがわ…

公衆衛生庁の相反するメッセージで起こらない行動変容

スウェーデン政府と公衆衛生庁はこの秋の第2波に際してコロナ関連の情報伝達に失敗した、という議論がスウェーデン議会・社会委員会で交わされている。感染の拡大局面前に行動制限を緩和する発表も行い、国民を混乱させたというものだ。 現在はスウェーデン…

自殺教唆を犯罪に

スウェーデン政府が自殺教唆、いわゆる自殺のそそのかしを犯罪化することを検討している。 あれ、それって既に犯罪じゃなかったっけ? と思った私は日本人。なんとなく覚えていたのは日本の職場でのいじめによる自殺で書類送検された元上司の事件のことだっ…

アメリカの特殊部隊との秘密のニュース

「スウェーデン国防軍は目下、アメリカの特殊部隊と秘密の訓練を行っている」って、ニュースになった時点で秘密ではないのでは? と昨日トンチのようなニュースを見た。このニュースの意図するところはなんなのか? 通常、特殊部隊は諜報活動を含めた特殊な…

コロナと隣国。ノルウェーからの「コロナ恥」差別

「ノルウェーで今起こっている事態に心を痛めている」と、昨日スウェーデン公共ラジオのインタビューに答えたのはノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相。 コロナ禍の今、ノルウェーに住むスウェーデン人や毎日ノルウェーに通勤しているスウェーデン人に向けら…

知らないうちに年金積立の8%をグリーンボンドに投資していた件

気候変動問題への意識の高まりに呼応して株式市場での資金の調達が難しくなってきた例えば化石燃料系産業は、今もまだ債権市場では資金調達に成功している。 世界の債券市場は株式市場よりも大きいため、気候危機問題への対処を加速するには債権市場でお金が…

「また死者は増える」を深刻に受け止めて

「アメリカの人たち、こんなに騒いでいても大丈夫かなぁ」とか余計なお世話をしていたら、スウェーデンの新型コロナウイルスも「え、ちょっとこれ、大変」な感じになってきた。 昨日発表された数字をいくつかあげると、今スウェーデンで新型コロナウイルスで…

これからの世界地図、日本はどこにいる?

アメリカの大統領選挙でジョー・バイデンの勝利が確実視され、スウェーデンの公共放送SVTが最初に持ってきたのは、経済問題でも軍事問題でもなく気候変動問題への影響を解説した記事だった。 これはアメリカの大統領選だったが、その結果次第ではケニアの農…

森の中の揺れる会議場

私の周囲ではこれまでのコロナの中でも機会が合えばミーティングルームで距離をとって座りごくたまに開催されていたF2Fな会議も、この間からすべてリモート会議になってしまった。今はとにかく屋内で他の人と交わることをできるだけ避けなくてはならない。 …

テロで強まる特別警戒体制

加盟国内の自由な移動を掲げたシェンゲン協定にもかかわらず、スウェーデンでは、本来一時的なものであったはずの国境のコントロールを2015年11月以降、もう5年間も続けている。 そして最近フランスやオーストリアで立て続けに起こったテロ事件を受けて、こ…

© Hiromi Blomberg 2023