swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

「神に対する戦争」で死刑判決。スウェーデンでも続く抗議集会

昨日のお昼に散歩がてら街でランチでも食べようと出たら、小雨の中、広場ではイラン政権への抗議集会が行われていた。夕方のニュースは、今回のデモで逮捕された人の中から初の死刑宣告がイランで下されたと報じていた。 9月16日に22歳のマフサ・アミニさん…

オーガニック食品の今 swelog weekend 84

今週の記事はこちら。 オーガニック、有機食品とその他の食料品の間の価格差は縮まってきているにも関わらず、オーガニック食品の売上は落ちている。なぜだろう? swelog.theletter.jp そして、今週のつぶやきラジオはこちらです(8分)。 stand.fm ***** 昨…

国立美術・博物館の入場料無料が終わるなんて……

昨日は突然廃止された電気自動車購入の際の補助金の話だったが、今日はスウェーデンの国立美術・博物館の入場無料措置が廃止される決定について。右派連合による新政府は、来年1月から国立のミュージアムへの大人入場料を徴収することを決めた。 スウェーデ…

「ゴミキッチン」が大人気! スウェーデンで急成長する、食品ロス界の最前線 【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらしvol.14】

Elleの連載、更新されました。今月は「ゴミキッチン」!食品ロスへの取り組みの最前線を取り上げています。よろしくよろしく。 「これからのビジネスはサーキュラー・エコノミー(循環型経済)が基本。そこで利益を出すことのできるビジネスモデルを見つける…

気候危機を否定する国会議員、突然廃止された電気自動車購入補助金

無茶苦茶するよね、である。いや、私が言いたいのは、イーロン・マスクではなく、今のスウェーデン政府の話なんだけど。 2018年に導入されて以来今年の7月まで27万人以上の気候変動に配慮した車の購入者に支払われてきた政府補助金が、突然廃止された。どれ…

仮想世界の限界・ゲームの中のイケア

28歳のジェイコブ・ショーが一人で作った「The Store is closed」は、閉店後の大型家具店を舞台とし、店員の妨害と闘いながら、迷路のような店内から逃げ出すというサバイバルホラーゲームだ。 当初ジェイコブはフルタイムでこのゲーム制作ができるとは考え…

自分の体を憎む少女たち

摂食障害、なかでも拒食症は精神科系の病気に中でも一番死に至る確率が高い、とこの記事には書かれている。摂食障害と診断された女性の間では自殺を試みる確率が2倍から4倍高くなる。 ……摂食障害に関しては、スウェーデン皇太子からグレタ・トゥーンベリ、…

食料自給率から国内食料供給能力へ

スウェーデンの農協、LRF(Lantbrukarnas riksförbund)は、深刻な危機に対応するため、これからは食料は自給率だけをみるのではなく、食料を生産するのに必要となる燃料、電力、農薬や肥料などの国内供給能力も考慮していくべきだという。 経済学者には、スウ…

夏の続くスウェーデン南部、雪のないスキー場、悲観的なロックストローム

スウェーデン最南端のこのあたりでは未だに「夏」が続いている。気象上の秋は、一日の平均気温が5日連続で10度を下回らないとやって来ない。そして冬は一日の平均気温が5日連続で0度以下になった時を指すが、こちらはスウェーデンでは最北のラップランドの山…

もうひとつの薪問題 swelog weekend 83

こちらの暖炉はスウェーデン最北の地アビスコの国立公園のユースホステルの暖炉 今週は、電気料金高騰で、薪に注目が集まっているスウェーデンで、薪を燃やしすぎるとどうなる? という話です。 電力料金が高騰するスウェーデンでは、この冬、薪をくべて暖を…

第三次世界大戦は実はもう始まっている?

というタイトルのアフトンブラーデットの記事は、1937年7月7月の日本の中国侵攻への言及から始まる。ロシアの侵攻による今回のウクライナでの戦争で、プーチンはヒトラーと比べられることが多いが、実はプーチンがやっていることは、第二次世界大戦の前に日…

暗くて危ない

電気代を節約するために、この冬、各地のコミューンは、街灯の点灯時間を短くしたり、点灯する街灯の数を減らしたりといった対策をとっているが、中には、街灯の数を減らしすぎて街が暗くなり危険だと、住民や警察から苦情がでているところもある。 スウェー…

COP27の閉じられた世界

次の日曜日からエジプトのシャルム・エル・シェイクで始まるCOP27、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議には、多くの若い活動家や団体は参加できない、もしくはしない。エジプトは2013年から軍部に支えられた政治エリートが国を支配しており、例えばヒュ…

NATO加盟と核兵器の領土内所有について

昨日は原発の話だったが、今日は、原子爆弾、原爆の話です。 月曜日に報道されていたのは、フィンランドはNATO加盟に際して、領土内にNATOと加盟国の基地をつくらない、核兵器の持ち込みはしないといった制限はしないというニュース。サナ・マリン首相は土曜…

© Hiromi Blomberg 2023