swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

スウェーデンの新規原発建設計画に憤る、デンマークの元反原発活動家たち

2030年に完了する予定の建屋の解体に至るまで、ゆっくりと終活活動が進むスウェーデン南部のバーセベック原子力発電所。 www.miraioffice.com この発電所の所有母体であるUniper社は、同じ土地に新しい原子力発電所建設の計画があることを発表した。この可能…

世界スイムハットデー

昨日の10月30日は非公式の「世界スイムハットデー」だったそうで、ストックホルムのSmedsuddsbadetでは、30人ほどの人たちが、頭にシナモンロールやムンクの叫び、魔女などを形作った手作りの帽子を頭にのせて、この冬の海水浴シーズン(!)の始まりを祝っ…

国民的文化作品リストは必要か? swelog weekend 82

新任のパリサ・リリエストランド文化大臣が土曜日のダーゲンス・ニュヘテルの一面に登場 今週のレターはこちら。 右派連合による新政権は、スウェーデン文化を代表する作品を選んで発表したいと考えている。既にヨーロッパでは、国民的文学作品を選んでいる…

気候目標は、ほぼ達成できない

「気候温暖化を1,5度以内に納めるという目標には到底達成できないようだ」というのが、COP27を前にした大方の見方らしい。世界中の指導者たちが気候目標を今すぐ抜本的に見直さないかぎり、今世紀末までに気温は3度上昇するようだ。 11月にエジプトで開催さ…

27秒間の沈黙

自身の給与を一気に30%近く昇給させる決議をしたノールテリエ市の市長が、その昇給の妥当性をカメラの前で記者に質問されたが、その後27秒にわたって沈黙し、答えることができなかった。 SD i Norrtälje gick till val på lägre politikerarvoden. Resultat…

歴代環境大臣11人のプロテスト

新政府の環境省を閉鎖するという決定は間違っていると、これまでに環境大臣を務めた11人がダーゲンス・ニュヘテルに共同で寄稿した。元環境大臣たちは「この環境省の閉鎖が、環境問題が今後優先されなくなることの始まりとなるのではないかと大いに憂慮して…

移民の求職活動でスウェーデン語能力がますます重要に

800人の雇用主に架空の求人票を評価してもらうという調査の結果、スウェーデンの労働市場では簡単な仕事であっても、スウェーデン語の知識がますます重要となってきていることがわかった。スウェーデン語ができなくてもつける仕事は今ではかなり少なくなって…

映画批評の現在

カンヌ映画祭で2度めのパルムドール賞を受賞したルーベン・エストルンドの「トライアングル・オブ・サッドネス」がこの間から上映されているのだが、第一線の映画批評家が、変わりつつある映画批評家の役割と批評家と映画プロデューサーの関係について書い…

「国外に刑務所をつくるのはやめておけ」

デンマークは来年の1月からコソボにある刑務所に囚人を送ることにしたが、この計画は現在頓挫しており、関係者はスウェーデンに同様の計画はやめておいたほうがいいと警告している。スウェーデンでは新政府が「刑務所の収容場所不足を解消するために、近隣国…

アシタノオフィス swelog weekend 81

コロナの感染状況が一番ひどい時には、オフィスに来るな、通勤するな!、といわれたスウェーデンのホワイトカラーの会社員たち。感染症による規制や行動推奨がなくなっている今、私たちはどんな形で働きたいと思っているのか? そして雇用者側の思惑は? H&M…

16歳よ、戦争に備えよ

社会防衛対策庁の「16歳」キャンペーンに使用されているビジュアル スウェーデンの社会防衛対策庁は、全国の16歳に向けて「戦争時の緊急事態に備えよ」という趣旨の手紙を来週から一斉に配送する。対象となっているのは、スウェーデンに住む、今年16歳になる…

久しぶりのコロナのニュース

スウェーデンではまだ(?)まったく「コロナ」に関するニュースを見かけない。この違いはどういうことなのだろうか? と昨日のブログに書いたら、ちゃんと(?)その日のうちに新型コロナに関するニュースが報じられていた。公衆衛生庁のカーリン・テグマル…

インフレと電気料金の高騰で演劇界に広がる不安

元より補助金で運営されている国営、公営の劇場とは異なり、その収入のほとんどをチケット販売に頼っている民間の劇場は、この冬、パンデミック下でも経験しなかったレベルの危機に面している。客足がそろそそ戻るタイミングで起こったインフレで観客たちの…

抹消された環境省

これまでは独立した形で存在していた「環境省」が、昨日発表された新しい政権の元で抹消された。今回新しく任命された気候環境大臣は、エネルギー・経済大臣が率いる気候経済省に帰属する形となる。 前の政権で環境・気候変動大臣を務め、また環境党の代表で…

© Hiromi Blomberg 2023