swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

銃撃事件は詳細に報道するべきなのか?

1960年代から70年代の頭にかけて大人だった人は、どういう気持でニュースをみていたんだろうかと、思いながら今朝は起きた。 目が覚める直前まで見ていたのは頼りない気持ちでパリで迷子になっている夢で、これは先週からこの週末にかけて、パリでのイランへ…

北欧通信92 名もなき家事、を再考する

今週のレターではスウェーデンの「名もなき家事」問題の解決法を提案する本の内容を紹介しています。 今月スウェーデンで出版された「名もなき家事」を取り上げた本によると、スウェーデンの家庭でも、多くは名もない家事の大半を女性が一手に引き受けており…

『ノースマン』にみる、スウェーデンと日本の映画宣伝の大きな違い

スウェーデンでは昨年春に公開された映画『ノースマン 導かれし復讐者』が昨日から日本でも劇場公開されている。私が見たのはウクライナでの戦争が始まったショックが毎日を暗くしていた時期だったこともあり(それは未だにそうかもしれないが)、この映画の…

ためこみ症、スウェーデンのゴミ屋敷

自分では買うことのない巨大な魚肉ソーセージのようなFalukorv(ファールコルブ・牛肉と豚肉でできているが)を料理することになったので、なにかテレビ番組でもみながらと思って、SVT Playを開き、最初に気になった『Samlarna(ためこむ人たち)』というド…

すみません、ここまで高かったのか、一軒家の人の電気代

一昨日書いた私の電気代に関する認識がひどく世間とはずれていたようなので、お詫びするとともに、昨日ニュースになっていた各政党党首たちが今月どれくらい電気代を払ったかを書いておこう。 一軒家に住んでいる家庭の平均的な先月12月分の電気代は、住んで…

「あなたがEコマースで返品した服は捨てられると思え」

というかなり衝撃的なニュースがダーゲンス・ニュヘテルに掲載されていた。 こちらの発言の主はルンド大学の国際環境研究所のカール・ダルハッマー講師。彼は同研究所の他の研究者たちと共同で、Eコマース業界のキーパーソン11名に匿名でインタビューし、そ…

電力をめぐる危機と好機

さて、こちらのこのニュース、ちょっと読んだだけでは、どう評価したらよのかわからない。 『衝撃的な電気料金と電力危機にも関わらず、スウェーデンは電力輸出で過去最高を記録』 他の国に売っている余裕があるのなら、国内でもっと安く電力を売ってくれ、…

底辺の戦い? 円とクローナ

日本円は32年ぶりの円安になっているが、スウェーデン・クローナもここ10年でなかったような最安値の状況が続いている。昨年スウェーデン・クローナは対ドルで15%、対ユーロで9%も値を下げ、現在も他の多くの通貨に対しても下落を続けている。 数少ない例…

北欧通信 2023 (swelog weekend改め)

本当に突然ですが、2023年になったし、いいかな! といきなりニュースレターのタイトルやロゴなど変更してしまいました。みなさま、本年もよろしくお付き合いください。 swelog.theletter.jp ****** 年頭所感のようなもの 2023年になりました。 年末年始、ブ…

うちの近くにまた原発?

昨日はせっかくキルナの話を書いたのに、近くで新しく発見されたレアアースのことを書くのを忘れた。もう既に日本語でもニュースになっているので、リンクを張っておこう。 www.bbc.com この記事によるとスウェーデンで発見されたレアアースの量は世界全体の…

キルナとミライ

スウェーデンが2023年の上半期、EU理事会(閣僚理事会とも呼ばれる)の議長国として就任するに伴い、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長たちがスウェーデンを訪れているが、その場所として選ばれたのはストックホルムではなく、…

いま「北欧映画」が面白い! 作品に潜むジェンダーやマイノリティの問題とは 【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらし vol.16】

謹賀新年。みなさん、こんにちは。2023年もよろしくお願いいたします。 2週間お休みをいただいていた上、書き始めようとしたタイミングで、見事に風邪をひいてしまい久しぶりの投稿になってしまいました。風邪の方は、今はもう大丈夫ですが、いやー、久しぶ…

どこへ向かうスウェーデン swelog weekend 90

今週のswelog weekendはこちらです。 スウェーデンの政治家は甘いことは言わない。クリスマス気分が漂う中、財務大臣が記者会見で話したのは、これからやってくる不景気、厳しい財務状況、増える見込みの失業者という見解だ。寛容だった難民の受け入れや移民…

死にそうじゃない限り、救急外来には行かないほうがいい

このクリスマスの週末、コロナやらインフルエンザやら、路面凍結による事故でのけが人やら、スタッフの人手不足やらで、救急外来の窓口はもう限界ぎりぎりの状態で運営されているので、本当に死にそうにでもない限り、救急外来には来ないで、というか、行か…

© Hiromi Blomberg 2023