swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

ロザンナ・アークエットとストックホルム映画祭

明日から始まるストックホルム国際映画祭(すみません……知らなかったよ! 私の中ではスウェーデンの映画祭といえばヨーテボリ!)。 今年はアメリカの女優ロザンナ・アークエットが特別ゲストとして招待されており、先週には映画祭の生涯功労賞を授与される…

「作家」と「読者」は女性のなすもの

文学作品を書く人も、読む人も女性。 そんな傾向が近年、スウェーデンでははっきりしてきているようだ。今年、文学作品で作家デビューしたうちの72%までが女性で、スウェーデンの一番重要な文学作品賞であるアウグスト賞では、今年の21のノミネート作品のう…

オリエンテーリングとオリンピックと政治的発言

スウェーデン語を習い始めた時、日本語になっている数少ないスウェーデン語の単語のひとつとして教えてもらったのが「オリエンテーリング」だ。(あともうひとつは「オンブズマン」だ)。 それまで私が持っていた「コンパス片手に目標地点を見つけながら歩い…

ビタミンD問題

日本ではまったく気にする必要もない「ビタミンD」の問題は北欧に住む人なら誰もが気になるところ。私も7,8年くらい前に友人にすすめてもらってから特に冬場はせっせとビタミンDのサプリメントをとっていたが、どうやら私のビタミンDの認識が間違っていたよ…

郵便サービスがためす我慢の限界

「手紙」を今も書いている人はどれくらいいるのだろうか? 私も書くのはクリスマス・カードくらいになってしまってからずいぶん経っていたが、この夏から再びせっせと週に2回手紙を書いて投函している。毎日京都の疎水を散歩していた父(84歳)が夏の暑さを…

失業者の面倒はだれがみる?

スウェーデンのハローワークである雇用サービス局(Arbetsförmedlingen)がゆれている。 デジタル化が進むなど雇用周辺の社会環境が変化してきたことに伴い、政府は雇用サービス局へ予算を削減することをこの今年1月に決定した。当時、雇用サービス局には全…

給食はジビエで

ノールショッピングの学校では、給食でイノシシの肉を提供することを開始した。 少し前に買った『Eat Good』というタイトルの持続可能なレシピとその周辺情報をまとめた料理本でも、肉を食べるなら野生動物の肉を、と書かれており、最近ちょっとジビエが気に…

墓石のリサイクル

いつもルンドの街にでる時には公園のような墓地の中を歩くので、私は結構いろんな(そして立派な)墓石をみている。いつも市の墓地公園課(?)の人達がきれいにお掃除してくれているが(墓地は市営である)、中には長い間お参りする人もいないようなお墓も…

駐車料金でなくす信用、負う借金

200円、300円程度の少額の駐車料金の支払いミスで、高額な利息や手数料を支払わなくてはならないばかりか、自分の信用に傷がつくような事態も引き起こしているスウェーデンの駐車料金アプリ。どういうことなのか? スウェーデンの多くの駐車場では今スマホの…

駐犬小屋と犬の気持ち

最近、スウェーデンの大型スーパーで、買い物している間、一緒についてきた犬を入れておくことのできる駐犬小屋の設置が流行っている。15分3クローナ程度(約60円)で、床暖房と調風設備を完備した小屋に犬を入れておくことができる。 夏に車で来た場合に暑…

スウェーデンのバンライフ

バンライフ=Vanと呼ばれるワーゲンバスを生活の拠点として暮らすこと。 アメリカ西海岸発祥のこの自由なライフスタイルが、スウェーデンにもやってきたようだ(気候はずいぶん異なるが……) SVTが紹介している22歳のアリス・トウネさんは、ストックホルムの…

移動のコストが行動を変える

「人々の行動を変えたいのであれば、「価格」を変更するのが一番」。これはヨーテボリ商科大学の環境経済学のトーマス・ステルネール教授の結論だ。 高いガソリン価格水準に車での移動に依存している田舎に暮らす人からは、これ以上ガソリンが高くなると生活…

6年後の公共放送は?

昨日の国会で、現在の公共放送のサービスがほぼ現状のかたちでこの先6年間も続くことが採決された。穏健党の青年支部や、スウェーデン民主党からは公共放送サービスを大幅に縮小するべきだという声がでていたので、まずは安心した。 今回の採決では、地方の…

企業優遇と消費者の節約・電力編

スウェーデンでは気候危機問題に直接影響する石炭を使った電力発電はほとんど行われていないが、電力全体の使用量を削減する目的で、家庭や中小企業の電力への税金は引き上げられている。電気代が高くなるので、最新の技術で電力消費量を低くした冷蔵庫の購…

© Hiromi Blomberg 2023