swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

引き上げられない沈没船

スウェーデン、ストックホルム観光にきた人には一番強く勧めたいヴァーサ号博物館。1628年に見事に沈んだ偉大なる失敗作であるヴァーサ号をほぼ完全な形で見ることのできる展示も素晴らしいが、その1隻の船から、多岐にわたる知識を科学、歴史といった様々…

メガネ

昨日、夕食を作ってくれながら夫が「日本では女の人、メガネかけちゃいけないの」とか言っていて「そんな、アホなことないわよ」とかテキトーに答えていたら、そんなアホなことは本当だったようで、今朝のスウェーデンのニュースサイトでもトップに近い扱い…

インスタ映えを狙うクリスマスのヤギ

スウェーデンを代表する伝統工芸で、お土産にも人気のダーラヘスト。ダーラナ地方のアヴェスタに立つ13メートルもの高さのある巨大なダーラヘストの写真をみたことがある人の多いのでは。 では、クリスマスの飾り付けのわらでできたヤギ「ユールボック」はご…

そういえば減ったな、ネットカジノの広告

一時はネットでもテレビでも街の交通広告でも、まるでスウェーデン中の人をギャンブル中毒にしてしまえ! との勢いでやっていたネットカジノの広告。 そういえば街中でネットカジノの広告をすっかり見かけなくなった。広告の入るテレビはほとんどみないけれ…

結局、選ばなくてよかったプレミア年金

2000年から年金積立の2.5%分をプレミア年金(PPM)として、自分でフォンド(投資信託)を選択できるようになったスウェーデンの年金制度。が、大多数の人(400万人)は積極的にフォンドを選択しておらず、政府が選んだ比較的リスクの低いAP7と呼ばれているデ…

ロザンナ・アークエットとストックホルム映画祭

明日から始まるストックホルム国際映画祭(すみません……知らなかったよ! 私の中ではスウェーデンの映画祭といえばヨーテボリ!)。 今年はアメリカの女優ロザンナ・アークエットが特別ゲストとして招待されており、先週には映画祭の生涯功労賞を授与される…

「作家」と「読者」は女性のなすもの

文学作品を書く人も、読む人も女性。 そんな傾向が近年、スウェーデンでははっきりしてきているようだ。今年、文学作品で作家デビューしたうちの72%までが女性で、スウェーデンの一番重要な文学作品賞であるアウグスト賞では、今年の21のノミネート作品のう…

オリエンテーリングとオリンピックと政治的発言

スウェーデン語を習い始めた時、日本語になっている数少ないスウェーデン語の単語のひとつとして教えてもらったのが「オリエンテーリング」だ。(あともうひとつは「オンブズマン」だ)。 それまで私が持っていた「コンパス片手に目標地点を見つけながら歩い…

ビタミンD問題

日本ではまったく気にする必要もない「ビタミンD」の問題は北欧に住む人なら誰もが気になるところ。私も7,8年くらい前に友人にすすめてもらってから特に冬場はせっせとビタミンDのサプリメントをとっていたが、どうやら私のビタミンDの認識が間違っていたよ…

郵便サービスがためす我慢の限界

「手紙」を今も書いている人はどれくらいいるのだろうか? 私も書くのはクリスマス・カードくらいになってしまってからずいぶん経っていたが、この夏から再びせっせと週に2回手紙を書いて投函している。毎日京都の疎水を散歩していた父(84歳)が夏の暑さを…

失業者の面倒はだれがみる?

スウェーデンのハローワークである雇用サービス局(Arbetsförmedlingen)がゆれている。 デジタル化が進むなど雇用周辺の社会環境が変化してきたことに伴い、政府は雇用サービス局へ予算を削減することをこの今年1月に決定した。当時、雇用サービス局には全…

給食はジビエで

ノールショッピングの学校では、給食でイノシシの肉を提供することを開始した。 少し前に買った『Eat Good』というタイトルの持続可能なレシピとその周辺情報をまとめた料理本でも、肉を食べるなら野生動物の肉を、と書かれており、最近ちょっとジビエが気に…

墓石のリサイクル

いつもルンドの街にでる時には公園のような墓地の中を歩くので、私は結構いろんな(そして立派な)墓石をみている。いつも市の墓地公園課(?)の人達がきれいにお掃除してくれているが(墓地は市営である)、中には長い間お参りする人もいないようなお墓も…

駐車料金でなくす信用、負う借金

200円、300円程度の少額の駐車料金の支払いミスで、高額な利息や手数料を支払わなくてはならないばかりか、自分の信用に傷がつくような事態も引き起こしているスウェーデンの駐車料金アプリ。どういうことなのか? スウェーデンの多くの駐車場では今スマホの…

© Hiromi Blomberg 2023