swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

お金で何ができるのか? グーグルを動かすスウェーデンの年金

以前にもその驚くほどの高利回りや、知らない間に400万人がマリファナに投資していたという話題で取り上げたことのあるスウェーデンの年金庁が提供しているプレミア年金のAP7。 (その仕組についてはこちら。結局、選ばなくてよかったプレミア年金 - swelog …

家族ごと隔離

死者数や集中治療室にいる患者の数は低い水準で抑えられているものの、新型コロナウイルス感染者の数は夏と比べて増加傾向にあるスウェーデン。昨日公衆衛生庁が発表したのは家族の中に感染者がいることがわかった場合は、同居の大人もその後7日間は自宅で…

非成長時代の地方自治体のインフラの終い方

北緯66度、もうあとほんのちょっとで北極圏な場所にあるスウェーデン最北に位置するヨックモック・コミューン。面積だけでいうとスウェーデンで2番めに大きいこのコミューンの人口は、この25年で39%も減った。最盛期には1万1千人ほどいた町の人口は、今は5…

ロジックのないコロナ規制緩和

いえ、これは日本の「Go Toキャンペーン」のことではなくて、昨日スウェーデンで発表されたスポーツやコンサートなど文化イベントでの人数制限緩和のこと。3月中旬以降これまで最大人数は50人とされていたのが、この10月15日からは、観客の間で安全な距離が…

Preemが露呈する旧来ビジネスの経済的非合理性

10日ほど前に「スウェーデン政府は、今後の世界の資本主義の流れを変えるかもしれない大きな選択を目前にしている」と書いた、燃料企業大手Preem(プリーム)の製油所の増築計画は、昨日、思わぬ形で決着がついた。 Preemが申請していた増築計画を撤回したの…

風力発電反対

「スウェーデンの東北」と私が勝手に呼んでいる北部ダーラナ地方の町、Malung-Sälenコミューンで昨日行われたのは、コミューンの持つ土地に計画されていた大規模な風力発電パークの賛否を問う住民投票。 250メートルの高さの風力発電機を40基建設する当初の…

福祉が犯罪組織の銀行口座と化す

助け合いの精神を踏みにじって、生活保護や障害者福祉向けの受給金を騙し取るケースは後をたたない。日本でも少し前に、モラルの低い障害福祉サービス事業者が増えその不正受給のケースが報道されていたようだが、スウェーデンで今問題になっているのは犯罪…

犬だけじゃない、新型コロナの新しい検査方法

フィンランドのヘルシンキの空港で始まったのは、麻薬犬ならぬ「コロナ犬」による、新型コロナウイルス感染者の摘発、じゃないな、判定実験。 このニュースは配信社からも出て日本でも報道されていたようなので、昨日見かけた人も多かったのでは? コロナ犬…

スッポンポンの大人がでテレビで教える人間の体

今日の話題はデンマークから。 早くもシーズン2が始まったデンマークで人気の子ども向け番組『Ultra smider tøjet』(究極のスッポンポン? といった意味でしょうか?)は、スッポンポンで子どもたちの前に立った大人たちが、体にまつわる子どもからの質問…

防衛、自衛の捉え方。日本と北欧

コロナ禍で「危機に備える」ことの重要性がクローズアップされている今年だが、昨日はスウェーデンとノルウェーそれにフィンランドの三カ国が軍事面で新たな協力体制を築くことに合意したとのニュースがあった。 プレスリリースにははっきりとした国名は掲載…

ノーベル賞の心配

早くも今年の春には中止が決まっていたのは、毎年12月にストックホルム市庁舎で行われるノーベル賞の晩餐会。大きなホールだが千人以上の人がギュウギュウと詰め込まれて食事をするのだから、その中止決定はこのコロナ禍では当然といえば当然。 そして昨日は…

国家予算でつくる未来

スウェーデンは国家予算の配分という手段を使って、今のコロナ禍が収束すると考えられている来年2021年にどんな国を作っていきたいのか? 昨日、財務大臣から発表された来年度の国家予算案から見えてくるのは、生活の安心と若者の就業促進だ。 コロナ禍の一…

放置電動キックボード対策、最初の第一歩

今日から、ストックホルムの街は少し歩きやすくなるかもしれない。 駐車監視員による放置電動キックボードの移動が始まるからだ。違法駐車された車を駐車監視員は撤去できるという規則を利用して、マナーの悪い、歩道の真ん中などに乗り捨てられた電動キック…

海藻と牛とメタンガス

温室効果ガスの一つとして牛のゲップやおならとして排出されるメタンガス。この牛からのメタンガスの排出量を抑制するために、スウェーデンの海藻がこの先大きな役割を果たすかもしれない。 ある種の海藻を飼料にまぜて牛に食べさせると、メタンガスの排出量…

© Hiromi Blomberg 2023