swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【スウェーデン流・気候変動に対するサステナブルアクション11】ペットボトル回収から環境に配慮したホテルステイまで

いつもコラムを連載させていただいているELLE ACTIVE! For SDGsで、スウェーデンでのサステナブルアクション紹介しています。どうぞよろしくー。 スウェーデン在住のコラムニスト・ブロムベリひろみさんが、現地で暮らし、環境認定マーク付きの電車で旅をし…

交通事故衝突実験用ダミー人形のジェンダー平等

世の中ってこんな風にできてきて、未だにこんな状態なのかと驚くことがある。今朝のこちらのニュースもその一つ。 女性は男性に比べて、交通事故にあったときの体への衝撃が激しく、特に女性の首は男性に比べて半分以下の保護力しかなくむち打ち症になる可能…

「戦時配備要員」の暴力性

少し前から気になってブックマークしていた記事があって、今ちゃんと読んだら今年の頭に描かれた記事だったのだけれど、内容はやはり気になるものだったので書いておこう。 スウェーデンの軍隊の要員ではないけれど、行政や自治体、そして民間企業に働いてい…

Heimstaden

このブログを読んでくれている人の中にも、もしかしたらHeimstadenの所有する賃貸住宅に住んでいる人がいるかもしれない。Heimstadenはスウェーデン、ドイツ、デンマーク、チェコ、オランダを中心に、合計約16万戸のアパートを所有する不動産会社。株主は創…

北欧通信 109 デンマーク、電車と自転車の旅

こんにちは! 今朝配信した北欧通信、多分同じメールが3通も届いていたかと思います。(私の管理者用メールも3通、同じものが届いていたので、、、)大変失礼しました。 予約配信の設定はいつもと同じようにしたので、なにがおかしくなったのか配信プラッ…

若い女性は、筋トレでより大きな体つくりを目指す

スウェーデンのジムでは、筋力トレーニングに励む女性が目立ってきている。これまでジムに通う女性の間では、エアロビクスやヨガ系のグループレッスンが人気だったが、マシーンや重量を使って筋肉を鍛える女性が増えている。目指すのは筋肉で大きくなった体…

左側から綱を引く

ダーゲンス・ニュヘテルがIpsosと共同で行った最新の有権者バロメータ調査では、スウェーデンは過去9年間で最も左よりに傾いていることがわかった。仮に今日選挙が行われたら、社会民主党、左党、環境党の支持者合計で50%を上回る。現政権側の穏健党、スウ…

表現の自由? 市民の安全? テロ計画と、そして裁判で負け続けていた警察

昨日の夕方ヨガのクラスに行って、帰ってきたらスウェーデンの日本大使館からの安全情報メールが届いていた。「スウェーデンにある教会を標的としたテロを計画した疑いのある兄弟がドイツで逮捕された。テロの標的になりやすいところに行くときは注意し、安…

終了していたストックホルムのレンタサイクル

先週ブログを休んでいた間に、ストックホルム市が問題が続出していたCityBikeとの契約を即時解除していた。次のレンタサイクルについてはまだなにも決まっていないということで、再開までには少なくとも1年はかかる見込み。 swelog.miraioffice.com 今のレ…

スウェーデンのニュースに登場するのは圧倒的に中年の白人男性

男女の人口比率は均等であるにも関わらず、スウェーデンの国内ニュースでは男性が3分の2を占め、またスポーツ関連のニュース以外では、白人以外の人はほとんどでてこない。 Mediekompaniet社は広告代理店と広告主の間で、表現と多様性に関する問題に取り組…

国を訴えて、王様から表彰される

この度、スウェーデン国王から勇気、思考、行動の伴った若者へ送られるKompassrosen賞で表彰された19歳のアンドレアス・マグナソンは、気候アクティビスト。この賞は国王の財団「Ungt Legarskap(ヤング・リーダーシップ)」から毎年5人の目覚ましい活動を行…

 増えた新聞系メディアの購読世帯数

今年もメディア視聴習慣に関する大規模調査メディア・バロメーター結果が発表された。これによるとスウェーデンでは今もメディア視聴とニュースの消費量が高いまま推移していることがわかった。 パンデミックの前は日に6時間程度であったメディア視聴時間は…

高度人材労働移民のためのファストトラック

国際的に競争力のある高度人材労働移民のために、政府は移民庁に新しく対応部門を設立する。この年末から、高度な能力人材への労働許可を専門に扱う部署ができ、人材が必要な企業のニーズを優先させる。申請許可は迅速に処理される予定で、高度人材だと認め…

ユーロビジョン・ソング・コンテスト、勝利のあとの開催費問題

土曜日に行われたユーロビジョン・ソング・コンテストで、スウェーデンのロレーン(Loreen)が自身で2度めとなる優勝をとげた。彼女のパフォーマンスは素晴らしく、またこれでスウェーデンは合計7回優勝したことになり、アイルランドと並んでトップの座に…

北欧通信 108 差別撤廃オンブズマンと50万人への差別

この木曜日の朝に耳にしたのは、「毎年50万人が差別されたと感じている」ことをまとめた新しい報告書と、そして、その報告書をまとめたのが「差別撤廃オンブズマン」だというニュース。またオンブズマンには、差別に関する苦情が年間3500件よせられるが、こ…

「もうこれ以上、火消し役には回れない。火よ、燃え上がれ」

との抗議の声を上げていたのは、ストックホルムの教師、生徒、そして保護者たち。先週の土曜日に数千人が集まり、学校への予算削減に対抗するデモが行われた。 スピーチに立った教師の1人は「削減された予算を補うために、私たちが身を粉にして働くという状…

今年の夏、見逃せない2023世界建築都市のコペンハーゲン

「コペンハーゲン」って聞いただけでなんだかウキウキしません?(私だけ?)街の名前だけでそうなのに、その後に「2023年世界建築都市」ってついていたら、もうワクワクしてしまう。 コペンハーゲンは、ユネスコの指定する今年の世界建築都市で、よりサステ…

かっこよかったストックホルムの電動アシストサイクルに設計上のミス。現在回収点検中

これはちゃんと書いておかなくては。 4月のニュースレターで、ストックホルムのレンタサイクルがかっこよかった、と書いたのだけれど、そのレンタサイクルには設計上の問題があることがわかり、現在使用できなくなっている。 swelog.theletter.jp 去年から始…

変わる「荒野の道」の除雪作業

積雪量は例年より少ないが、雪が岩のように硬い。今年もステッケンヨックの荒野の道の除雪作業が始まったが、気候変動のせいか雪の質が以前とは異なり、除雪作業員は固い雪に手こずっている。 (ステッケンヨックについては去年のニュースレターでも取り上げ…

南から、ロシアから。やってくる白樺花粉

スギ花粉と聞くとそれだけで目鼻がむず痒くなってくるけど、白樺花粉と聞くとどうだろう? なんだか爽やかそうだけど、白樺花粉アレルギーの人の辛さは、きっとスギ花粉アレルギーに負けない(?)のだと思う。 ようやく寒さが緩み始めたスウェーデンだが、…

今、すでに、もう

早ければ、もうすでにこの夏、世界はパリ協定の1.5度の温暖目標を超えてしまう可能性があることをSVTの気候変動問題解説員、エリカ・ビェーストロームが伝えている。私がこのブログを書き始めるきっかけにもなり、スウェーデンで700人が暑さを要因とするスト…

北欧通信 107 あなたの家具の二酸化炭素排出量

今週のニュースレターではマルメで目下開催中の展示会について取り上げています。 マルメのフォルムデサインセンター(Form/Design Center)で、素材と二酸化炭素排出量に関するミニ展示会が開催中だ。昔ながらの木でできた椅子と金属パイプとレザーを使った…

防衛費増額のために、なくなる祝日

今日は、え、お隣でこんなことが起こっていたんだ、というデンマークの話。デンマークは、NATO加盟国の目標である、GDP2%の防衛費を2030年までに達成するために、337年間の伝統であった祝日を廃止するというのがそのニュース。 廃止が決まり、昨日が最後と…

支持者を失う極右政党

「今選挙があったらあなたはどの党に投票するか?」を聞いた最新の世論調査では、極右政党のスウェーデン民主党が躍進した前々回の選挙の前の2017年11月と同レベルまで支持を減らし(16.4%)、投票者数に換算すると25万人相当の有権者の支持を失った。 同党…

15%の人が春に落ち込み、やる気がでない理由

ストレス研究所のトビヨン・オーケステッド名誉教授によると、スウェーデンに住むおよそ15%の人が、春の気分の落ち込みを経験する。日が長く暖かくなり、気分が上向きになってもいいこの季節に、気分が落ち込んだり身体が重くてやる気を感じないのは、日光…

さらに悪化した世界の報道の自由

このブログでも何度か取り上げている「国境なき記者団」の世界の報道の自由インデックス。書くたびに状況は悪化しているように思うが、今年はジャーナリストが自由に情報を入手し、そして入手した情報を発表することを妨げられないという「グリーン(以前は…

「スウェーデンはもっとスウェーデンらしく」

昨日のメーデーに、去年までの8年間、政権を担っていた中道左派の社会民主党が行った演説を、SVTのマルモステイン政治解説員が分析していた。 社会民主党は昨年9月の選挙で、左派連合としての選挙には負けたものの、極右政党であるスウェーデン民主党と戦う…

未来のスウェーデン女王、ヴィクトリア皇太子。ジェンダー平等や環境問題への意識も高い国で愛される理由とは?【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらし vol.20】

今日はメーデーでスウェーデンは祝日です。そんな労働者の日だけれれども、今日はスウェーデンの王位継承者、ヴィクトリア皇太子の話をどうぞ。エルのラーゴム連載のこちらの記事、本日から公開中です。 スウェーデンの王位継承者であるヴィクトリア皇太子の…

© Hiromi Blomberg 2023