政治
昨日Youtubeで日本のラジオを聞きながら掃除していたら、突然、スウェーデン国会議長のアンデシュ・ノレーンが話し始めた。これはスウェーデン国会による広告で、ノレーン議長は、今年はスウェーデンの民主主義の100年を祝う記念年であることなどを伝えるも…
これまでも選挙でどの党に投票するか、また一般的な世論調査でもどの党を支持するかで男女差はあったが、スウェーデン中央統計庁の調査ではその差が年々大きくなってきていることがわかる。 その差は極右政党のスウェーデン民主党で一番顕著で、2018年の国政…
まだ50歳にもならないが、20年に渡り政権内の核となるポジションで仕事をしてきた現経済担当大臣のイブラヒム・バイランが、近く大臣職を辞任し政界からも身を引くことを発表した。 日本でいうと内閣の中では若手の(とはいってもバイランより10歳近く年は上…
swelog weekend nr22 〈今週のブログ記事〉ABBAのニュースのなごみ感〈今週のテーマ〉 世論調査と投票率〈今週のスウェ推し〉カボニュー・レストラン 今週のswelog weekendは、 日本のメディアは、支持する政党はない人が半数の支持政党の世論調査はもうやめ…
Bråという略称で呼ばれるスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brottsförebyggande rådet)が2015年から2018年の間に犯罪の容疑者となった人たちの特性を、移民かどうかという切り口でまとめた報告書のまわりで論争が起こっている。 水曜日に発表されたこのレポ…
バルト海南東部でのロシア軍の活動が活発になっていることを受けて、スウェーデン軍がゴットランドへ陸軍と海軍の配置人員を増強し、海上監視の強化とゴットランドにおける軍のプレゼンスを高めている。さらには空軍もこのバルト海の監視強化に関わっている…
あまりにも突然だったので、最初はフェイクニュースや冗談のたぐいなのかと思ったが、ステファン・ロベーン首相の辞任の意向は、本当の話だった。夏休みの間に自身と政党とスウェーデンの将来を、ゆっくり時間をかけて考えた上での決断だったようだ。 スウェ…
7月下旬に行われた支持政党の世論調査で、スウェーデンの左党が記録的な13.3%へと大躍進を遂げた。夏至祭前後の首相不信任案とそれに続く首相の辞任、そして同じロベーン首相の再任命となった一連の動きは、左党が新築アパートの家賃の自由化に、強いNOを突…
不信任案を決議され首相を辞任した社会民主党のステファン・ロベーンは、国会議長による調整下でさまざまな経緯を経て(すみません、端折ったよ!)、昨日また首相として任命された。(このニュースは共同通信が配信しているので、こちらもどうぞ スウェーデ…
スウェーデンでは1月と7月の年に2回、まとめて新しい法律が施行されたり適応が始まることが多い。この7月1日からも多くの変更が行われており、中には国会で議論されていたことを覚えているものもあるが、こんなのいつ決まってたのだ、と思う項目も。 ちょ…
そして首相は辞任し、解散選挙はとりあえずなくなり、今日は国会議長のアンドレアス・ノルレーンが各党党首と個別会談を行い、来年の選挙までの約1年間、政権を担う首相の選出を話し合いによる調整で進めていくことになった。 2018年の総選挙の時には、同じ…
今週は いちご(Jordgubbar) 首相への不信任決議から解散選挙か? オンブズマンにまつわる誤解 地コンブチャ(Kombucha) について書いています。 オンブとコンブの間に関連性はありません オンブズマンにまつわる誤解 今週のswelog weekendは、赤木ファイル…
ここ数日で、東京五輪中止を求めるデモのニュースを見たり、サッカーEURO2020のスウェーデン戦が目に入ってきたり、スウェーデンではコロナの感染がずいぶん収まってきたというニュースを聞いたりしていたら、夜には、すごく大きな高校の体育館のようなとこ…
首相の不信任案可決の騒ぎの影で、昨日新しい移民法がスウェーデン国会で採決された。今回の主な変更点は、スウェーデンへは基本的には一時的な滞在許可のみが与えられること、また移民が親族を呼び寄せることが難しくなるという点。 (どういうことがこれま…
在任中の首相への不信任案が国会で可決されるという、スウェーデンの政治において「歴史的なできごと」が起こった今のこの国の空気をとてもよく表す発言だなと思ったのが、昨日の夜のニュースでのミカエル・ダムベリ内務大臣の開口一番の言葉。 (昨日の不信…
首相への不信任案の件で、政局が不安定なので、今日はいつもの朝6時からのニュース番組の頭を見てからブログを書こうと思っていたら、今日から夏休み仕様で朝のニュース番組は7時から ということで、昨日は日曜日にも関わらず首相が中央党党首と一緒に問題に…
今週の水曜日にスウェーデン政府から発表されたのは、40の項目からなる「男性による女性への暴力に対抗するための対策パッケージ」。 今、スウェーデンで日常的に男性から虐待を受けている女性は10万人以上、その環境で暮らす子どもは20万人を超すと説明した…
新築賃貸物件の家賃を巡るなんかちょっとわかりにくい議論が盛り上がってるなぁ、落ち着いたらこのブログでも取り上げようと思っていたら、昨日の夜には、あれ、こんな展開? あらあらあらあら、というような流れで、スウェーデン民主党から今の政権への不信…
ニュースを見て、なるほどなぁと改めて思ったのは支持政党に関する最新の調査結果の性別、年齢別の内訳。現在の与党で中道左派の社会民主党は若い女性層に、極右政党のスウェーデン民主党は中年の男性から支持されている。 下の表は支持政党を男女別にみたも…
Novusが2ヶ月に一度行っているスウェーデンの世論調査。6月の最新調査では、医療問題に対する重要度が下がったという結果がでた。 2月と4月の調査では最も重要な政治的課題として、医療を上げた人は66%と65%であったが、これが6月には59%へと減少した…
スウェーデンの労働市場担当大臣によると「現代スウェーデンの労働市場における最大の改革」が今まさに起きようとしているらしい。この労働法改革の新法案は、スウェーデンで雇用する人される人、そのすべてにインパクトを与えるので影響を受ける人は国全体…
nr9. 女性と年金・スウェーデンの場合 swelog weekend、今週はずばり、女性と年金について男女平等が進むといわれるスウェーデンでも年金の男女間格差は大きい。年金制度の簡単な解説と一緒に、その理由を説明しました問題山積みの昨今ですが年金のことも忘…
最近よくデンマークのことばかり書いているような気がするのだけれど、今日もまた別のニュースを。 昨日、デンマーク議会が採決したのは、デンマークへの難民受け入れ申請の場所をどこか別のアフリカの国へ移管するという計画へのGoサイン。デンマークは難民…
月曜日の第一報には驚いたが詳細はよくわからず、昨日もドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領の遺憾表明が広く報道はされていたが、今朝に至ってもまだ真相は伝えられていない、今回のスパイ疑惑事件。 デンマークの公共ラジオ局やノルウェーのNR…
スウェーデンの最北の地では大規模バッテリー工場の新設などによるグリーンエネルギー産業の活況で、新規住宅の建設がすごい勢いで進んでいるが、一方、別の地方では1950年代以降に移民局によって建てられて、今は使われていない亡命希望者収容用のアパート…
スウェーデンは、高速インターネットの提供レベルや遠隔地でのインターネットの普及率でEUの中でトップを走るデジタル化大国。2020年には国民の95%、そして2025年には全国民が高速インターネットへアクセスできることを現政権は目標として掲げている。 この…
東京なら羽田、大阪なら伊丹空港に近い位置づけであったストックホルム郊外のブロッマ空港の閉鎖をスウェーデン政府が検討している。ペール・ボールンド環境大臣が昨日の記者会見で、ブロッマ空港の閉鎖とそれに伴うアーランダ空港(成田や関空のような大規…
先週の15日の木曜日、スウェーデンのリンショーピングの駅付近で白昼堂々女性が男性にナイフで刺され殺害されるという衝撃的な事件が起きた。またこの3週間で女性が被害者となる同様の殺人事件が5件も立て続けに起こっており、このような痛ましい犯罪をど…
スウェーデン政府はホロコーストの否定を違法化するための準備に入った。モルガン・ヨハンソン法務大臣がラジオの番組で言及した。ヨハンソンは、政府がこの法律化を検討するために国会の特別委員会を設置を決定したと明かした。委員会には国会に議席をもつ…
スウェーデンの本年度の補正予算が昨日発表されたが、それについての政府の説明と野党からの批判が、そのまま次の選挙でも論点となりそうだったので、簡単にまとめてみたい。 また補正予算発表に際して、公共放送のSVTがコメントを取りにいった専門家がちょ…