swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

メディア・報道

国の評判、悪評判 swelog weekend

今週は 夏休み (Semester) 警官銃殺事件で二歩下がる 国の評判、悪評判 『こどもサピエンス史』『コミュニティ・オーガナイジング』 について書いています。 まだの方は、下記のswelog weekendニュースレターへのリンクから無料購読登録をどうぞ! 国の評判…

鳥の歌声ナイト

なんて、ちょっと昭和な日本語訳をつけてみたのは、先日スウェーデンの公共ラジオ局P1で真夜中から朝にかけて8時間生放送された、鳥の鳴き声を生中継するスロー・ラジオ。昨年に続き2回めの試みだった今年の「Fågelsångsnatten」を放送時間中に聞いた人は4…

ニュースをゲームやクイズにするこの傾向は?

コロナが「アルコール消費量」、「離婚件数」、「確認されたインフルエンザ患者数」、「一戸建て住宅価格」と「Eコマースの売上高」をどう変えたかを、自分でインタラクティブに予想して学べる、凝ったインフォグラフィックのページをSVTが公開している。 ww…

デンマーク人にタブーなし!今回はラジオ記者が取材でセックスに参加

北欧諸国なんて結構みんな似たような感じじゃないだろうか、と20年以上スウェーデンの南の端に住んでいる私でさえそう思っていたのだが、このブログを始めてから時にデンマークからは本当にびっくりするようなニュースがやってくることに驚く。 今回のホンマ…

どこまでも続くコロナ記者会見

先週末まで約5週間ほど日本にいた際には、スウェーデンのニュースはサイトで読むかそこにあげられている短いニュースクリップを見る程度。ましてや以前はちょくちょく見ていたコロナ関係省庁が共同で行っている定例記者会見などはまったく見ていなかった。 …

weekend nr4. ニュースレターSubstackバブルは本物か? スウェーデンのメディア専門紙の分析

swelog weekend更新しています。よろしくお願いします! nr4. ニュースレターSubstackバブルは本物か? スウェーデンのメディア専門紙の分析 swelog weekend 、今週はニュースレターを分析するニュースレターになっております。てへhttps://t.co/Irle4UJZ6C …

世界で脅かされる報道の自由

今年も「国境なき記者団(Reporters without Borders)」による世界各国の「報道の自由度指数」が発表された。ジャーナリストが自由に情報を入手、そして入手した情報を発表することを妨げるものを数値化し表すこのインデックスからは、報道をめぐる状況は20…

wekend nr2. パンデミックで変化したメディアとコンテンツ視聴

ニュースレターswelog weekend第二回配信しています。 今回はこちら。 swelog.theletter.jp またレターの中でもお知らせしていますが、実は急遽日本に行くことになり、今からすぐにこの足で、スウェーデンからデンマーク、オランダ経由で関空に向かいます。…

気候危機ジャーナリスト賞をスウェーデンのタブロイド紙が設立

スウェーデン人が今一番多くアクセスするサイトの一つである、人気のタブロイド紙アフトンブラーデット。国民の半分以上が使うと言われているこのニュースメディアが、この度、気候危機ジャーナリスト賞を設立すると発表した。 環境問題への意識が比較的高い…

憎悪渦巻くツイッターを離れる大司教と、市民権取得の言語テスト

自身のツイートが悪意、憎しみ、嘘や陰謀説などを広げることに利用されているとして、スウェーデン教会のアンティエ・ヤッケレーン大司教はイースター休暇中にツイッターアカウントを閉鎖した。 もはやツイッターをコミュニケーション手段として使うことから…

スウェーデン人のメディアへの信頼度はパンデミック下で増加

今、スウェーデン人が一番心配しているのは組織的な犯罪集団で、スウェーデン人のメディアに対する信頼度はパンデミック下でも高いままで推移した。 これは、昨年も9月から12月にかけて22,500名から回答をえる形で行われた大規模な世論調査の結果だ。ヨーテ…

スウェーデンの公共放送とClubhouseの付き合い方

スウェーデンの公共放送SVTとスウェーデン・ラジオ(SR)は、Clubhouseの使用を禁じてはいないが、このスウェーデンでも人気の高まっているアプリの使用に際して最新の注意を払うように職員に命じた。 招待制のClubhouseは、人を招待する際にユーザーのスマ…

殺害脅迫を受ける官僚、悪意にさらされる科学ジャーナリスト

普段でさえちょっと憂鬱そうなヨハン・カールソン公衆衛生庁長官の顔がさらに歪んだ写真の横に「殺害脅迫」という文字が並んでいる記事を朝一番に目にして、おもわず「ひどい」と声を上げた。 SVTの取材によると、公衆衛生庁、特にアンデシュ・テグネルやカ…

スウェーデンの陰謀論と新聞社チャットの正々堂々

「スウェーデン政府は嘘をついている。政府は意図的に新型コロナウイルスを撒き散らし、結果現在までに1万2千人の死者が出ている」「アンデシュ・テグネルは(犯罪者として)裁判にかけられるべきだ」。そんな陰謀論が駆け巡り、また陰謀論で世論を操作しよ…

コロナの中、絶好調の新聞ジャーナリズム

スウェーデン最大手の新聞ダーゲンス・ニュヘテルが好調だ。2020年のダーゲンス・ニュヘテルはその長い歴史の中でも記録的な2億200万クローナ(約25億円)の利益を計上した。2019年は利益額は1億1700万クローナ(約14億7000万円)だったので、およそ倍増に…

ゆらぐ公共放送。嘘をつく国家元首や人気の極右政党をどう伝える

ここ数日、アメリカの情勢を伝えるニュースをきっかけとして、スウェーデンの公共放送SVTの報道姿勢への批判が巻き起こっている。今回の主な批判は、嘘を嘘としてはっきりと報道しないSVTの態度、に向けられている。 特に大手日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルの…

物議を呼びすぎるデンマークの子ども番組、再び

デンマークの公共放送DRの驚きの子供向け番組を紹介してからまだ日が浅いけど、今日も再び物議を呼ぶDRの子供向け番組の話を。今回は世界一長いペニスを持った男性が主人公のアニメ番組だ。(以前紹介した番組はこちら。スッポンポンの大人がでテレビで教え…

エリクソンのスクープに見る報道機関の開示要求の強さ

2021年元旦、ダーゲンス・ニュヘテルがスクープしたのは、郵便通信庁のファーウェイの5G技術からの締め出し決定に関して、エリクソンのCEOがスウェーデン政府にその措置を考え直すよう圧力をかけていた通信記録の詳細だ。 (ファーウェイ締め出しについては…

発砲事件統計ニュースの見出しと内容

「2020年、スウェーデンでの発砲事件は新たな記録的レベルに(SVTニュース)」 「2020年の発砲事件数・7つのうち4つの地方で減少(ダーゲンス・ニュヘテル)」 今朝の2つのニュースサイトの別々の記事は、同じ統計数字を扱ったものだが受ける印象はずいぶ…

人の稼ぎのわかる国

スウェーデンは、給与や資本からの所得で人がどれくらい稼いでいるかを誰でも調べることができる国だ。ニュースメディアはその情報を報道することもできるので、よくタブロイド紙の記事では取り上げられた人の稼ぎがどれくらいかと、年齢や家族構成なども付…

両極化を始めたスウェーデンのメディア

公平で隔たりのない報道姿勢はつまらないし、もうたくさん? スウェーデンで、政治的な思想をはっきりと打ち出すオピニオンを伝えることをを主眼としたメディアが生まれつつある。この先スウェーデンでもアメリカのFOXやCNNのようなニュースメディアが人気と…

『一番大きなニュース』の裏側、グレタの新聞

スウェーデンの公共放送SVTの報道部は新型コロナウイルスのニュースの何をどう議論し、決定し、伝えてきたのか。そんなドキュメンタリーが昨日から公開されている。 取り上げられているのは、9時からのプライムタイムに放送されるSVTのニュースの看板番組『…

広告とコロナ(とグレタ・トゥーンベリ)

スウェーデンのニュースメディアへの広告費は、2008年の120億クローナ(約1450億円)から55億クローナ(約670億円)へと半分以下に減った。これは毎年約5億クローナ(約60億円)ずつ減り続けた計算になる。 この統計を発表したのはIRM(広告・メディア統計…

自分の利便性と配達員のひどい労働環境

ずいぶん前に日本の報道で「ウーバーイーツ配達員の過酷な労働条件」の話を読み(例えばこちら)、それからはルンドの街でもピンクのユニフォームのFoodoraという同様のサービスの配達の人を見かける度に大変そうだなー、と勝手に思っていた。 日本での報道…

コロナ禍で増した公共放送への信頼

ヨーテボリ大学のSOM研究所が毎年行っている主要メディアへの信頼度調査。 今年はコロナ禍という特別な状況の中で人々のメディアへの態度はどう変革したかを調べるため、通常の調査に追加される形で4月から6月にかけても実施された。結果、性別や年齢、政治…

スッポンポンの大人がでテレビで教える人間の体

今日の話題はデンマークから。 早くもシーズン2が始まったデンマークで人気の子ども向け番組『Ultra smider tøjet』(究極のスッポンポン? といった意味でしょうか?)は、スッポンポンで子どもたちの前に立った大人たちが、体にまつわる子どもからの質問…

火事と銃撃

2020年9月15日。なんでもないいつもの火曜日(とはいってもコロナ禍だけど)の朝のスウェーデン公共放送のニュースサイトに並ぶのは、頭からこんな感じのニュースたちだ。 世界の有数の湿地が燃えている「理解しかねるほど多くの火事が」 ドイツでサッカー選…

守られるのか? スウェーデン公共放送の偏向なき報道

ポーランドやハンガリーなどでの国営もしくは公共放送が政権よりの偏向した報道を行っていることなどを背景として、スウェーデンの国会でしばらく議論されていたのが「公共放送は中立で偏向のない報道を行うことを、基本法と呼ばれるスウェーデンの憲法で規…

TikTokとスウェーデン公共放送

スウェーデンの公共放送SVTの報道によると、SVTのITセキュリティ部は社員に貸与している仕事用スマートフォンから人気のTikTokアプリを削除するよう依頼した。これはTikTokアプリが同様のSNSアプリと比較して必要以上に個人情報を収集しており、またその集め…

モーリシャス座礁事故報道の不思議

モーリシャス沖で座礁した商船三井が手配した大型貨物船からインド洋に1千トン以上の重油が流出した事件が、日本ではスウェーデンでほど報道されていないように私には見えていて、ちょっと不思議に思っている。 こういう感想をもっているのは私だけではない…

© Hiromi Blomberg 2023