暮らしの輪郭
今週はこちら。 監視カメラはほとんどの場合で安心安全な環境の提供に役立っているが、人にはむやみやたらに監視されないという権利もある。今週の北欧通信は、ホームヘルパーの職場である、個人の家で使用される監視カメラをめぐる問題について swelog.thel…
スウェーデンでは、出版されたすべての書籍はスウェーデン王立図書館に集められ、同図書館が毎年、前年の出版統計と傾向を発表している。これによると、2022年にスウェーデンで出版され流通した本は1万7192ありで、そのうち6228の本がフィクションだった。ま…
スウェーデンの猫の約半数、そして犬の30〜40%は太り過ぎている。これは昨日今日始まったものではなく、長らく続いている傾向らしいが、マルメのペットクリニックではペット向けの痩身コースを提供しはじめた。 6キロの猫の体重が1キロ増えるということは…
今朝取り上げるニュースとしては、「連続握手時間新記録!25時間!」もいいなと思ったのだけれど、いや、それよりも皆さまにお伝えしないといけないことが。 昨日から、今年のSVTの「ヘラジカスローテレビ」が始まっている。(下記のリンクから全世界で視聴…
この1年で食品価格が20%も値上がりしたスウェーデンで、家庭で身近な野菜を栽培することへの関心が高まっている。サステイナブルな小規模農業での栽培方法を教える職業訓練校の講師、ロイさんの元にはアドバイスを求める声が絶えない。 ロイさんはベランダ…
こちらでは日は長くなり、太陽は輝き、春めいた気分がみなぎっているものの、空気は冷たくストックホルムなどでは雪の降る日が続いたりと、今年の3月は、各地で記録的な寒さを観測した。しかし、それにも関わらず、南部スコーネ地方では、春の到来は以前と比…
今月のElleの連載、本日公開されました。今月は自転車の話です! 自転車は環境にも健康にもよいエコな乗り物ナンバーワン。子ども用ワゴン、カーゴといった機能の搭載、自転車専用高速道路の整備も進んでいる。 www.elle.com どうぞよろしくご一読ください♪
今日はタイトル通り、現在の食品価格の高騰により家庭で捨てられる食品がぐっと減っているようだというニュース。 スウェーデンでは1年間に一人あたり平均15キロのまだ食べられる食品を捨てている。しかし食品が高くなったため、家庭でも賞味期限の表記にこ…
助産婦でウプサラ大学のリプロダクティブ・ヘルスの教授ターニャ・トゥデーンさんは、2018年に成立した「性行為同意法」が、若者のコンドーム利用率に影響を与えた可能性があると考えている。RFSU(スウェーデン性教育協会)が継続して行っている調査による…
スウェーデンの全国スポーツ連盟が子どもたちのスポーツ参加状況をまとめ、それをSVTが、地域別の住民の収入や教育レベルなどの社会経済状況データと掛け合わせて比較してみたところ、子どもたちのスポーツ参加状況は親の経済状況で大きな差があることがわか…
このブログを始めた当初「ほんまかいな!」と思ったニュースを取り上げよう!、とのざっくりした方針を持っていたことを、今朝は久しぶりに思い出した。 そんな私の「ほんまかいな!」を呼び起こしたニュースとは、スウェーデン教会が今後に備えて、戦没者用…
2022年にスウェーデンで生まれた新生児の数が前年比で8.3%も減少し、104.734人となった。これは全国的な傾向で、2005年以来これほどまでに新生児の数が減ったことはなかった。 スウェーデン中央統計庁(SCB)は、背後にある要因を正確にいうことは難しいが…
昨日は、復活祭の断食の前にたっぷり食べておくという昔の習慣のなごりであるセムラを食べるフェッティスダーゲンと呼ばれる日だった。最近は店頭に並んでいる期間がずいぶん長くなったとはいえ、本来セムラはこの日、この期間だけのお菓子である。 カルダモ…
スウェーデンのErikshäjlpenや赤十字やMyrornaといった大手セカンドハンドショップの売上が伸びている。 この傾向は全国的で、ストックホルムなどの大都市でも、ウプサラやルンドといった学生の多い中都市でも、さらにはもっと小さい地方の小都市でも同じ。…
この週末、スウェーデン南部にはOtto(オットー)という名の嵐が来て、マルメのカルバアドヒュースの建物を破壊していったが、その他にも、日曜日にはスウェーデンの行政や大手企業のウェブサイトへの広範囲に渡るハッカー攻撃があった。 問題が発生したのは…
スウェーデンには、ホームレスの数についての実態調査統計はないそうだが、2017年に社会庁が発表した推計では、3万3000人以上が様々な形のホームレス状態にあるとされていた。 スウェーデンの「ホームレス」の定義には、又貸し住宅に住むなど正式な住居への…
地震国から来た身としては、トルコとシリアからの地震災害のニュースは他人事とは思えない。 知り合いのトルコ人のご家族は大丈夫なのかと、トルコの地理もよくわかっていないのに気になる。東日本大震災の時に、多くの人が(関西に住む)私の家族のことを気…
スウェーデン最大のスーパーマーケットチェーンICAのレシピサイトで、6年も前から掲載されていたレシピのコメント欄が、今、突然炎上してる。背景には先日開催されたダボス会議に参加するレベルの世界のエリートたちが、一般消費者にわからないように食品に…
インフレや全般的な経済状況の悪化により、ギャンブル依存症になる人が増えるかもしれないということで、アフトンブラデーットがギャンブル依存症の人たちの全国互助組織を訪問して取材をしていた。お金が無い時にギャンブルは「一発あてて、なんとかなるか…
その年の新生児の名前統計の話題といえば、覚えているのが10年ちょっと前だろうか? 移民の多い都市マルメで、その年に生まれた男の子の名前で一番多かったのが、モハメッドだったというニュース。 この統計はスウェーデン統計局から発表されると毎年話題に…
スウェーデン南部に危機装備ミュージアムというのがあって、そこでは世界大戦時に使われていた防空壕や、装備されていた戦車や武器などの展示をみることができる。このミュージアムの主催者が「非常時の食事を体験する」とイベントを年に1回、フェイスグル…
クリスマスのプレゼントや休暇の後で、毎年1月はスウェーデン人の懐が一番さみしい時期。特に今年は電気代が高騰しているため、家計のやりくりが大変な人は多い。 そんな中、ホームヘルパーや保育などの提供しているサービスに関して、簡単な手続きでその支…
今週のレターではスウェーデンの「名もなき家事」問題の解決法を提案する本の内容を紹介しています。 今月スウェーデンで出版された「名もなき家事」を取り上げた本によると、スウェーデンの家庭でも、多くは名もない家事の大半を女性が一手に引き受けており…
自分では買うことのない巨大な魚肉ソーセージのようなFalukorv(ファールコルブ・牛肉と豚肉でできているが)を料理することになったので、なにかテレビ番組でもみながらと思って、SVT Playを開き、最初に気になった『Samlarna(ためこむ人たち)』というド…
一昨日書いた私の電気代に関する認識がひどく世間とはずれていたようなので、お詫びするとともに、昨日ニュースになっていた各政党党首たちが今月どれくらい電気代を払ったかを書いておこう。 一軒家に住んでいる家庭の平均的な先月12月分の電気代は、住んで…
このクリスマスの週末、コロナやらインフルエンザやら、路面凍結による事故でのけが人やら、スタッフの人手不足やらで、救急外来の窓口はもう限界ぎりぎりの状態で運営されているので、本当に死にそうにでもない限り、救急外来には来ないで、というか、行か…
スウェーデン語には「Nu vänder det!」という表現があって、これは文字通りには「方向がかわった」という意味で、ひいては「物事が好転する」「流れが変わった」と言いたい時に使われる。今朝、スウェーデンの最北部からやってきたニュースには「Nu vänder d…
感染症やら急な停電の可能性でこの冬はできるだけ家にいたほうがいいのではないか、と少し前に書いたけれど、昨日はまたルンド近辺で、警察が「用事のない人は家から出ないで」と呼びかけをする事態になっていた。 感染症やら電力不足やらで、これからは可能…
ノーベル賞の授賞式と晩餐会からもわかるように、スウェーデン人は人々の普段の業績にスポットライトを当て、賞を与えて盛大に祝うことが上手だなと思う。 それはノーベル賞のような世界中の人々の生活を変えてしまうような偉大な発明や発見をした人であって…
昨日ヨーテボリで予定されていたノーベル賞受賞者を迎えての講演会とその後の食事会が急遽キャンセルになった。理由は招かれていた3人のうち2人が、10日の授賞式と晩餐会の後に病気になり体調を崩したことと(やっぱり1300人もきちきちに座って、飲んだり…