swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

新型コロナウイルス

コロナと隣国。ノルウェーからの「コロナ恥」差別

「ノルウェーで今起こっている事態に心を痛めている」と、昨日スウェーデン公共ラジオのインタビューに答えたのはノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相。 コロナ禍の今、ノルウェーに住むスウェーデン人や毎日ノルウェーに通勤しているスウェーデン人に向けら…

「また死者は増える」を深刻に受け止めて

「アメリカの人たち、こんなに騒いでいても大丈夫かなぁ」とか余計なお世話をしていたら、スウェーデンの新型コロナウイルスも「え、ちょっとこれ、大変」な感じになってきた。 昨日発表された数字をいくつかあげると、今スウェーデンで新型コロナウイルスで…

クリスマスディナー中止、でさらなる苦境の飲食業界

どうしてどの年中行事でもミートボールとかニシンの酢漬けとか同じような料理しか出てこないの! と毒づいていた私も、いつのまにか「でもクリスマスのハムはクリスマスしか食べないし」と、いつしか心待ちにするようになったクリスマスのディナー。 アフタ…

コロナを記録し、対策をきちんと評価する仕事

スウェーデン言語民族研究所は、スウェーデンの言語、方言や民族伝統、無形の文化遺産に関する知識の集積とその研究そしてその伝承を司る国家機関だ。 Institutet för språk och folkminnen - Institutet för språk och folkminnen 例えば今であれば、新型コ…

スウェーデン人はなぜテグネルを信頼するのか

昨日書いたように、新型コロナの感染拡大により、国民の半数以上がやわらかなロックダウン状態で暮らすことを勧告されたスウェーデン。昨日はショッピングセンターなどは相変わらず結構な人出だったようだが、これからきっと徐々に社会的活動は抑えられてい…

コロナの時間差とやわらかなロックダウン

10日ほど前に、どうしてウプサラだけ…(何がウプサラを変えたのか?)とか言っていたら、コロナの感染はあっという間にスウェーデンの他の大都市圏でも拡大した。 この月曜日に夫から「同僚の娘さん(10代)がコロナに感染したので、その同居家族である同僚…

抱きしめてもいいなんて

昨日、スウェーデンの公衆衛生庁から発表されたのは、70歳以上の高齢者に出されていた行動制限要請が撤廃されること。3月以来現在に至るまで、できるだけ社会的接触を避けるように要請されてきた高齢者も、今後はすべての人に向けた行動規範だけに従うこと…

何がウプサラを変えたのか?

昨日の夜、パリに住む友人と久しぶりに話したら、生活環境が思っていた以上に違っていて驚いた。パリでは、ジムもやってない、6人までしか集まれない。外出時はもちろんマスクだし、夜9時以降は外出しちゃいけない、などなど。生活はあらゆる側面で制限され…

2022年のワクチン

昨日、世界保健機関(WHO)の主任科学者ソミヤ・スワミナサンが「健康な若い人はワクチンを2022年まで待たなくてはならないかもしれない」と述べたことを受けて、スウェーデンの新型コロナウイルス・ワクチン計画の責任者であるリカルド・ベリストロームへの…

集中治療室から始まるCovid-19患者のリハビリ

ヨーテボリのサルグレンスカ大学病院では、新型コロナウイルスで集中治療室にいる患者にも理学療法士によるリハビリテーションを行っていると、昨日SVTで紹介されていた。 例えば、麻酔下の患者であってもベッド上で使用できる自転車(足漕ぎ運動装置)を使…

信頼を築いた、質問がなくなるまでやる定例記者会見

今年の3月以降、公衆衛生庁と関係省庁が合同で開催してきた新型コロナウイルス対策に関する定例記者会見が昨日で100回目を迎えた。当初は連日、現在は毎週火曜日と木曜日の14時に開催され、SVTで中継されてきたこの記者会見が持つ意味はとても大きい、とヨ…

ちょっと疲れてきたけど、あと1年は続きそうなコロナ生活

昨夜のニュースに出演していた公衆衛生庁長官のヨハン・カールソンは、今のコロナで行動制限のある生活はあと1年ほどは続くだろうと話す。 人ともあまり会わない、旅行やイベントにもあまり出かけない、この代わり映えのしない生活も悪くはないが、こうして…

スウェーデンの固形石鹸

「北欧唯一の石鹸工場」と記事にある、ヘルシンボリのVictoria Soapが好調だ。コロナ禍できちんと手洗うことがみんなの生活に組み込まれたという要因もあるが、実はその少し前から気候問題に感心のある若い人たちの間で固形石鹸の人気が高まっていたからだ。…

家族ごと隔離

死者数や集中治療室にいる患者の数は低い水準で抑えられているものの、新型コロナウイルス感染者の数は夏と比べて増加傾向にあるスウェーデン。昨日公衆衛生庁が発表したのは家族の中に感染者がいることがわかった場合は、同居の大人もその後7日間は自宅で…

ロジックのないコロナ規制緩和

いえ、これは日本の「Go Toキャンペーン」のことではなくて、昨日スウェーデンで発表されたスポーツやコンサートなど文化イベントでの人数制限緩和のこと。3月中旬以降これまで最大人数は50人とされていたのが、この10月15日からは、観客の間で安全な距離が…

犬だけじゃない、新型コロナの新しい検査方法

フィンランドのヘルシンキの空港で始まったのは、麻薬犬ならぬ「コロナ犬」による、新型コロナウイルス感染者の摘発、じゃないな、判定実験。 このニュースは配信社からも出て日本でも報道されていたようなので、昨日見かけた人も多かったのでは? コロナ犬…

そしてどうなった? 大学での感染拡大調査

ウメオ大学で新学年スタートに合わせて実施されたキャンパスでの感染拡大状況を把握するための2万人を対象とした壮大な調査(実験?)。この度、感染拡大はほとんど見られなかったという結果がまとまった。 (どんな調査だったかはこちらをどうぞ) 大学生…

『老人と冬』

3月から半年近くに渡って実施されていた高齢者向け住宅への面会禁止が解かれることになった。長らく自分の伴侶にも会うことができなかった人たちは、今週公衆衛生庁から出たこの方針の変更を歓迎している。 スウェーデンで残念なことに多くの新型コロナウイ…

24%のリモートワークの13%

SVTの報道によるとコロナ禍の今、スウェーデンでリモートで働いている人は24%。ストックホルムだけに限るとその割合は40%だ。そして、アメリカで行われた調査によるとリモートワークを行った場合、生産性は13%向上するという。 これ以外の詳しい情報はで…

ルンドの「自転車・イン」PCR検査

この5月くらいだっただろうか? 隣国デンマークで始まった「ドライブ・イン」のPCR検査のニュースを見た時は、スウェーデンではなかなか進まない検査の浸透状況と、かなり差があるなぁと思ったものだった。 それが今では、スウェーデン南部のスコーネ地方だ…

音でわかるコロナとストックホルム

今年の春先、3月半ばからスウェーデンにおいてもすっかり変わってしまった私たちの行動様式とは裏腹に、国からのロックダウン要請などがなかったことから「好き勝手にやっている」との誤解に基づくレッテルを他国から貼られてしまったスウェーデン。 そんな…

ここまで変わったスウェーデンでの新型コロナ感染状況

今も毎週火曜日と木曜日に行われている新型コロナウイルス対策関連省庁合同記者会見。私はすっかりみなくなってしまったが、昨日もしっかり開催された。 昨日の会見で、公衆衛生庁のカールソン長官がコメントしたのは「スウェーデンでの新型コロナウイルス感…

長い夏休み+コロナ=別れの季節

長い夏休みのあとは、毎年やってくるのが離婚の季節。スウェーデンではカップルが分かれる時期に季節的な変動があり夏休み明けのこの時期に多いのは、こちらでも書いた通り。 夏の終わりの離婚の季節 - swelog 今日のスウェーデンのニュース 今年はパンデミ…

コロナとヘラジカ狩り

スウェーデンのニュースを読んでいると時々でてくる狩りの話題。今日の話は、今年のヘラジカ狩りの解禁日が近づいてきたことと、それへのコロナの影響のニュース。 今年も地方により多少のズレはあるものの、大体今週辺りからヘラジカ狩りが解禁となり、その…

いつも通りのクリスマス?

新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いているスウェーデンだが、70歳以上の高齢者や既往症のある人などは社会的な活動や外出を控え自宅にとどまるように、という公衆衛生庁からの要請は続いている。 昨日の夜のSVTニュースに出演した公衆衛生庁のアンデシ…

大学生2万人のPCR検査、大調査

今日からスウェーデンの大学で新学期が始まるが、3月以降、夏休みまでリモート授業を続けた大学も、今期はキャンパスでの授業を再開するところも多い。 その中でもキャンパスで授業行う割合が他の大学と比較して高いのが、スウェーデン北部の街にあるウメオ…

500人、1メートル、ディスコ・キング

新型コロナウイルス対策として今年の3月以降、最大50名までとされていたのスウェーデンにおける集会規模の上限が500名までに変更されることになった。公衆衛生庁が昨日の記者会見で発表した。 これは競技場やコンサートホールなど座席の決まっている催しに…

小さな子どもは0.045%、そして若者は騒ぐ

目下ウプサラで子どもと新型コロナの感染拡大の関わりを調べるPCR検査が行われていることを書いたが、昨日はフィンランドから子どもは新型コロナウイルスにほとんど感染しないという調査結果が報告された。 この8月に11,000名の子どもを対象に実施された検…

PCR検査キット不良品

3月から8月半ばまでスウェーデンで使用されていた一部のPCR検査キットの品質が悪く、これまで4000人近くの人に間違って陽性であるというテスト結果がでていたことがわかった。昨日の記者会見で公衆衛生庁が発表した。 このPCR検査キットは中国から購入された…

感染者が自分で行う感染追跡調査

スウェーデンの新型コロナウイルスの感染状況は落ち着いてきており、新たに確認される感染者の数もいまのところはぐっと減ってきている。 夏休みも終わりみんなが仕事に戻って学校も始まった状況の中、これからまた感染が拡大する可能性はもちろんあるし、公…

© Hiromi Blomberg 2023